• 2025.01.24
  • 冬のテーマパークを楽しもう
英国の12月はとても寒いというのに、みんな屋外で過ごすのが大好きです。マーケットやウィンターワンダーランド、クリスマスの装飾に彩られたテーマパークへと繰り出します。
イルミネーションや花飾り、オーナメント、くるみ割り人形が至るところで見られ、どこもかしこも和やかな祝祭の雰囲気に包まれています。
家族連れは寒さもなんのその、行楽地に出かけて子どもたちと乗り物を楽しみます。ロンドンに住む人々の多くは、クリスマス・パレードやホリデーシーズンならではの華やかな景色を楽しもうと、近場のオールトン・タワーズ(Alton Towers)を訪れます。





オールトン・タワーズは、間違いなく英国随一の美しさを備えた、来場者数最多を誇るテーマパークです。ロンドンからは車で2時間のストーク・オン・トレントに位置します。
人里離れた田園地帯にあるため、公共の交通機関だと乗り換えなどがややこしくて、貴重な時間を無駄にしてしまいますし、タクシーでは費用がかかります。したがって、一番安く、おそらく最短の時間で着くには、車が断然お勧めです。
大型のテーマパークで敷地も広大、特に冬は営業時間が短いため、一日で回りきるのはまず無理でしょう。
そんな人のために、ここにはテーマパークやウォータパーク(夏季)のほか、宿泊用の施設も用意されています。
さて、園内には樹上を楽しむアトラクション「ゲット・セット・ゴー・ツリートップ・アドベンチャー」(The Get Set Go Tree Top Adventure)があります。
また、園内には、アドベンチャー・ランド(Adventure Land)、クラウド・クックーランド(Cloud Cuckoo Land)、ダーク・フォレスト(Dark Forest)、グルーミー・ウッド(Gloomy Wood)、ミューティニー・ベイ(Mutiny Bay)、ザ・ガーデンズ(The Gardens)、ザ・タワーズ(The Towers)、Xセクター(X-Sector)など、複数のエリアがあり、各エリアで異なる乗り物に出会えます。スリル満点の絶叫マシンが好きな人も、家族連れも、どちらも楽しめるように作られています。
私のお気に入りのアトラクションは、テーマパーク全体が一望できるスカイライド(Skyride)です。
園内には、食事が楽しめるアウトレットもいろいろあります(但し園外からの飲食物の持ち込み禁止)。ファーストフードが多いです。
オールトン・タワーズはいつでも賑わっていますが、特にクリスマスシーズンと夏は人が多いため、列に並ばなくても優先で乗り物に乗れる「ファーストトラック」パスを購入する人もいます。パスは数種類あり、6回まで利用できるシルバー、13回までのゴールド、14回まで利用できるプラチナなどが販売されています。
ホテルからテーマパークまでは無料のモノレールが利用できます。これ自体にすでにアトラクションさながらの楽しさがあり、メインストリートを抜けると中央にお城が聳える美しい芝生が眼前に広がり、さらに左折するとアトラクションの第一陣が現れます。
ネメシス・リボーン(The Nemesis Reborn)もその一つ、園内では2番目に美しいアトラクションでしょう。ヨーロッパでも指折りの美しさを備えた、吊り下げ式の立派なインバーテッドコースターです。
子ども連れの方には、暗闇をテーマにしたファミリー向けのコースターが一番のお勧めでしょう。といっても、途中で誰かが怖がらせに現れるというわけではなく、ホラーをテーマとしたものでもありません。コースターに乗って、暗黒の森を舞台に物語を楽しむアトラクションになっており、大いに楽しんでいただけるはず。
勇気があってこの手のアトラクションがお好きな方には、ダンジョン(Dungeon、訳註:現在閉鎖中)がお勧めです。一般的なアトラクションとは一味違う怖さを楽しめるこのコースを船に乗って辿り、ストーリーのメインの舞台へと入っていきます。
スリル満点のエリア、Xセクターにはアトラクションが2つあります。その一つが「オブリビオン」(Oblivion)と呼ばれるコースターで、急降下してブラックホールに突入し乗り場まで戻ってくるというシンプルなものです。
一方、もう一つの「スマイラー」(Smiler)は、私の中では常に、園内で最も美しいアトラクション。最も長い列ができる乗り物の一つでもあります。これに乗ると自分がどこにいて何が起きているのかわからなくなり、もう笑っているしかない、というところからこの名がついたのだとか。世界最高の14個のループを備えるコースターなので、ぜひとも体験していただきたいですね。

以上ご紹介したように、オールトン・タワーズは魅力あふれるテーマパークです。いつ来ても楽しくて帰りたくなくなる。そこが魅力なんですね。

特派員

  • ジャンフランコ・ ベロッリ
  • 職業ブロガー/ミュージシャン

私がロンドンに引っ越してきたのは2年以上も前ですが、ロンドンの外国人居住者向けのニュースレターで、この大都市での体験や新しく引っ越してきた外国人向けのアドバイスを紹介するようになったのは昨年からです。ロンドンはとてもダイナミックな街で、だれもが楽しめるものがたくさんありますが、迷うことなく満喫するためには地元の人の目線を参考にすることが大切です。みなさんにロンドンの隠れた魅力をお伝えするガイドになりたいと思っています。

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