年末年始営業のご案内
12月31日(火):18:00終了
2025年1月1日(水):全館休業
※各店舗の年末年始の営業についてはフロアガイドよりご覧下さい。

  • 2020.12.08
  • リグーリア ブログ-オレンジに突入、新しいルールへ
前回のブログで書いたように、イタリアはイエローとオレンジ、レッドの3種類のゾーンに分けられました。具体的に言うと政府と州知事、衛生局が毎週、各州の現状に該当する色を審議した結果に基づいて、イタリア20州がこれらの色のどれかに振り分けられています。
その判断の基準となっているのは地域の集中治療室の収容可能人数、感染拡大の度合い、人口密度や地域の危険因子などです。
リグーリア州は残念ながら、2020年11月11日をもってオレンジ(中の上の危険度を示す色)のゾーンの仲間入りを果たしてしまったわけですが、「オレンジ」になるとはどんな意味を持ち、私たちの生活はイエローからオレンジへの移行によってどう変わったのでしょうか。
仕事上・健康上の理由、あるいは生活上必要な理由を例外として、リグーリア州では現在、他の自治体への移動は禁止されています。
仕事上の理由とは、通勤や仕事の事情で他の自治体に行かなければならない場合のことで、それ以外は自分が住んでいる自治体の中のみで移動が可能です。健康上の理由としては、他の自治体にある薬局に行ったり、医師や獣医にかかったりするケースが挙げられます。生活上必要な理由には、居住する自治体にスーパーマーケットや理美容院がなかったり、営業していなかったりする場合の移動も含まれます。
親族に会いに行くことも可能です。極力控えるようにと言われていますが、禁止事項ではありません。ただ、訪れることができるのは同じ自治体内に住む親族に限られます。
運動や散歩などはしても構いませんが、「自己申告フォーマット」と呼ばれる書類を持ち歩かなければなりません。これは、政府のウェブサイトから書式をダウンロードし、住所その他の個人情報、所定の時間に自宅外にいる理由を明記して携帯するもの。こんなにハードなルールを突き付けられて、生活するにもひと苦労というのが私たちの現状です。
公園や緑地帯でのスポーツ、ジョギング、サイクリングはOKですが、旧市街や都心部の通りや公共の広場など、市街地では走るのも運動するのもダメ。
国が定めた外出禁止令によって毎日午後10時以降の外出は禁じられていますが、朝5時から夜10時までは家の外に出ることができます。
お店やマーケットでの食料品の買い物は、一家族につき1人しか行けません。これは、店が混み合うのを防ぐため。
屋内外を問わず、マスクの着用は当然ながら今も必須です。また、お店やショッピングモールに入る時は、備え付けの消毒ジェルで手指の消毒をすることが義務付けられています(あまり肌に良くないと言われていますが)。モールの入り口には体温センサーが設置され、入館前の体温測定が必須となっていて、ちゃんとルールが守られているかを警備員がチェックしています。


モールの入り口の体温センサーと消毒用ハンドジェル

ショッピングモールによっては、客足を調整する信号機があるほど。緑のランプがついていれば入場可能ですが、店内が混んできてランプが赤になると、そのままモールの外で順番待ちをしなければなりません。
番号札を取らなければ入店できないお店もあります。そこに番号札がない時は店内が「密」状態なので、やはり店外で順番を待たなければならないのです。


モールの入場者数を調整する信号機

イエローからオレンジに移行して、一番大きく変わったことと言えば、バーやカフェ、レストランがランチもディナーも営業できないことで、これには各店のオーナーたちも頭を抱えざるを得ません。
レストランは苦肉の策としてデリバリーやテイクアウトのサービスをスタート。これまでイタリアでは持ち帰り用コーヒーなんてあり得ませんでしたが、昨今の大変な状況の中で見直され、販売のために紙コップ(イタリアではレアなアイテム)を取り寄せるカフェも増えているようです。

特派員

  • パトリツィア・ マルゲリータ
  • 職業翻訳、通訳、教師

生まれはイタリアですが、5ヶ国語が話せる「多文化人」です。米国、ブラジル、オーストラリア、フランス、イギリスで暮らし、仕事をした経験があります。イタリアと米国の国籍を持っていますが、私自身は世界市民だと思っています。教師や翻訳の仕事をしていない時は、イタリア料理を作ったり、ハイキングをしたり、世界各地を旅行したり…これまで80カ国を旅しましたが、その数は今も増え続けています!

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