私が山好きなのは、どの季節にもそれぞれ楽しめるアクティビティがあるから。
美しい白銀の世界を見たくて、リグーリアのスキーエリアで雪の中を歩くスノーシュー・ハイキングをしたことも何度かあります。これはハイキングというより「雪中トレッキング」と呼ぶべきアクティビティですが、とても楽しいですよ。数時間のドライブで海辺から山まで行けるというのは、リグーリアならではの素晴らしい特権ですね。
スキーが好きな人は、リグーリア地域に2つ、リグーリア州とピエモンテ州の州境近くに1つあるスキーリゾートに行けば豊富なスロープを楽しむことができます。
リグーリア地域にあるのは、ジェノヴァ市から車で1時間半程のところにあるサント・ステーファノ・ダーヴェトとタナロ渓谷エリア、そして州境エリアにあるのがプラート・ネヴォソです。
サント・ステーファノ・ダーヴェトはジェノヴァ県の谷にあり、夏はトレッキング、冬はウィンタースポーツを楽しむことができます。
ロッカ・ダーヴェトの町から海抜1500m近い高さで避難所もあるデッラ・チポーラ高原へはチェアリフトで向かいます。ここからゴンドラを利用すれば、急なスロープを自分で上る苦労もありません。さらにチェアリフトでモンテ・ブエまで行ってからひと息つくのも悪くありません。
こちらのスキーエリアは初級者向けから中級者向けまでの4㎞のスロープを備え、アルペンスキーやスノーボードの練習もできます。
谷でクロスカントリースキーをしたいなら、専用の周遊コースも用意されています。
現地でスキーやスノーシューズのレンタルもできるし、ウェア類のショップもありますが、やはり事前に十分に装備を揃えてから出かけることをお勧めします。
タナロ渓谷は、インペリアから内陸部を通って1時間余りの距離にあります。
こちらは1950年代に開業した海抜1500m以上の高地にあるスキーリゾートで、チェアリフト1基とゴンドラ2基を備えています。
タラノで滑るスキーは、山好きにとってはたまらないものがあります。汚染されていない環境の中、美しく雪化粧がほどこされた人けの少ないスロープを滑り降りる喜びを味わえるのですから。
タラノは冬以外のシーズンに訪れても美しい場所です。ピクニックゾーンやネイチャーウォーク用の道、トレッキングコースもあるし、すぐ近くにはラフティングができる渓流や、リグーリアの山の木々に囲まれながら乗馬を楽しめるエリアまであります。
最後にご紹介するのは、アルプス山脈の他の有名リゾートにも引けを取らないほど良質なスロープに恵まれたプラート・ネヴォソ。リグーリア州からコーチバスの直行便が走っています。
ピエモンテ州とリグーリア州を結ぶ山道のウォーキングやトレッキングのツアーに参加するという選択肢もありますよ。
さらに「攻めた」スポーツをしてみたい、という冒険好きには、ラフティングをお勧めします。夏を静かに過ごしたいという人には、ゴルフや乗馬というチョイスもあります。
こちらのスキーリゾートでは「山頂」コンサートも開催されていて、スキーヤーたちを沸かせようと、DJがヘリを飛ばしてやって来ます。
雪遊びができるエリアも多くキッズ専用のスキースクールもあり、子ども向けのイベントも年中開催されているので、家族連れにも人気のスキー場です。
リグーリア地方でスキーができる!