エンブレムのモチーフのグリフォンにちなんで、ジェノヴァっ子には「グリフォネ(Grifone)」の呼び名で親しまれているこのクラブを祝おうと、イベントやパーティが開かれ、街は音楽と喜びで溢れました。深夜12時にジェノヴァのメイン広場であるフェッラーリ広場にサポーターたちが集まった後、最初に中心部で盛大に花火が打ち上げられました。それから、大通り沿いのXXセッテンブレ通りで壮麗な振り付けのダンスが行われました。
松明や照明、発煙筒を使った演技
主催したのはチームのファンクラブで、多数のサポーターが参加し、この日のために通行止めになった道路沿いの人々も一緒になって「GENOA(ジェノア)」の人文字が作られました。メイン会場から凱旋門まで続いたこの人文字は、大きな感動を巻き起こしました。松明や照明、発煙筒を使ったダンスが行われ、それと同時に花火が夜空を照らしました。
花火が終わると、サポーターや見物客は130年前にイタリア最古のサッカークラブが誕生したパレストロ通りまで行進しました。
ジェノアCFCはイタリア最古のサッカークラブで、サポーター同士がまるで家族のように助け合うことから、ベストチームのひとつと言われています。
130周年を記念し、ジャンニーナ・ガスリーニ小児研究所のための募金活動も企画されました。長年培ってきたチームと病院との強固なパートナーシップにより、病院が重要な設備を購入したり、潜在的な技術を発揮したりするのに十分な支援金を募ろう、というものです。
つい数か月前には、ジェノアCFCの若きサポーターでもあるガンを患った少女がチームの援助を受けてこの病院で治療を受けました。アメリカでの治療も受けられるよう、チームとサポーターが資金を集めて彼女の家庭を援助したのです。
少女の症状は重かったため、残念ながら国外での治療は叶わなかったのですが、サポーター同士が助け合い、少女を励まし、そして試合中のスタジアムの横断幕や掲示で少女への哀悼を表すなど、チームとサポーターの団結の強さを目にする機会となりました。
ファンが主催した光と色彩、花火のショーが終わって24時間も経たない9月7日には、ジェノヴァでサッカークラブの130周年記念公式パーティが開催されました。夕方にポルト・アンティコ(旧港)の水族館のあるエリアで行われたこの会には、チームやスタッフとともにファンもお祝いに参加することができました。
チームにとってもジェノヴァにとっても一大記念日
市内にあるジェノヴァ歴史博物館は、インタラクティブで楽しい子ども向けの展示が増えたため、ファミリー層はますます利用しやすくなっています。
ここには、子どもたちのサッカーに対する情熱をインタラクティブな楽しいアクティビティで刺激する展示が用意されています。
チームのシンボルでもある鷲とライオンが合体したグリフォンが、館内を回る子どもたちのガイド・アニマルとして3つの主要エリアを案内してくれます。
子どもたちは、行く先々でサッカークラブの歴史を発見しながら、創造的なアクティビティを楽しむことができます。
さらに、創造性を刺激しながら一緒に遊べるよう、子どもたちには「ビジット・キット」が配られます。
ジェノヴァを本拠地とするもうひとつのチームが「UCサンプドリア」です。
ジェノアFCとUCサンプドリアは「マラッシ」と呼ばれるスタジアムを共同で使っています。
マラッシはジェノヴァで最も賑やかなエリアにあり、週末にどちらかのチームの試合、もしくは両者が対戦するダービーマッチが開催されると、スタジアムは活気で一杯になります。