学校での滞在時間が延長されることで、保護者は放課後に子どもの見守りを誰かに頼む必要がなくなります。そのため、アフタースクール・ケアは仕事を持つ保護者にとって大きなメリットがあります。通常の下校時間より遅い時間帯に子どもを迎えに行くことができるため、日々の生活にも余裕が生まれます。
アフタースクール・ケアは一部の学校が提供している放課後プログラムで、子どもたちは授業が終わった後も校内にとどまり、運営団体によって異なるさまざまなアクティビティに参加することができます。
サービスの利用可否や実施時間は、学校が所在する自治体によって異なります。家族の要望や需要に応じて、学校がサービスを提供するかどうかを判断する場合もあります。
実施日時は学校の時間割によって大きく異なります。イタリアのすべての学校が終日保育を提供しているわけではなく、授業が午前で終了する場合は午後の早い時間までの提供となる場合もあれば、午後6時まで延長されることもあります。
一般的に、公立の小中学校で提供されているアフタースクール・ケアでは、生徒たちの学習や宿題の支援が主眼となりますが、大人の見守りのもとで自由に遊んだり、さまざまなアクティビティに参加したりしながら過ごすところもあります。子どもたちの見守りは、教師ではないスタッフが担当します。
このサービスは自治体の指定を受けた協同組合や団体、あるいは自治体が直接雇用したスタッフによって運営されています。
保護者がこのサービスを求める主な理由は、イタリアでは昼過ぎに下校となることも多いため、子どもたちが学校で過ごす時間を延長することで、迎えの時間が早くなるのを避けられるからです。しかし、アフタースクール・ケアは共働き家庭のみを対象としたサービスではありません。両親のどちらかが仕事を持たない場合であっても、子どもたちが安全な場所で友達と過ごし、交流を深める時間として利用されています。
子どもをアフタースクール・ケアに参加させるかどうかは、それぞれの家庭の事情や子どものニーズを考慮して判断するものです。授業が終わる頃にはすでに疲れていて休息が必要な場合、アフタースクール・ケアを利用することが最適とは限りません。
公立学校におけるアフタースクール・ケアの費用は自治体によって異なりますが、基本的には確定申告に基づいて算出されるISEE(Indicatore della Situazione Economica Equivalente:同等経済状況指標)により決定されます。アフタースクール・ケアの実施状況の確認や参加申し込みを行う際は、学校を管轄する自治体の窓口に問い合わせて、どの幼稚園、小学校、中学校でサービスが提供されているかを確認することをお勧めします。申し込み手続きは、新年度開始前、もしくは開始直後に行われます。通常、週を通しての登録となりますが、例外的に単発での利用を申請できる場合もあります。これも学校によって対応が異なるので、費用や実施スケジュールについては学校の事務局に確認しましょう。ちなみに、アフタースクール・ケアは私立学校や公費補助を受けている認定校でも提供されています。料金は公立学校とは異なりますが、より多様なアクティビティが用意されています。一部の公立校、特に小中学校でも、スポーツや文化活動を取り入れているところもあります。
また、自治体によっては、幼稚園の延長保育について、両親が共働きの場合に料金が全額免除されることもあります。
放課後の学童保育サービスは学校の敷地内で実施されますが、授業を受け持つ教師は関与しません。代わりに、自治体が直接雇用した教育スタッフや、自治体が選定した学童サービスを提供する協同組合などが運営を担います。宿題のサポートも行うところでは、教育スタッフが基本的に子どもたちを見守り、必要に応じて支援します。スポーツやレクリエーション活動が充実している学校では、サービス提供団体がアフタースクール・ケアの責任者と協議しながら、参加者の年齢に適したプログラムを提供します。
アフタースクール・ケアは、保護者にとっても子どもたちにとっても貴重なサービスです。このサービスを確実に利用したいなら、必ず入学前にお子さんが通う学校に確認しましょう。というのも、いざ申し込もうとした際に、その学校ではアフタースクール・ケアを提供していなかった、という残念な事例が今もイタリアのあちこちで見受けられるからです。

アフタースクール・ケアの活動例
