• 2015.11.13
  • 中国の敬老の日?重陽節
今年の10月21日は重陽節にあたり、いつもお世話になっている方々に感謝する日です。若者たちは重陽餅を買い、家族や親戚をはじめ、日頃からお世話になっている方々に配ります。中国の伝統的な節目となるこの日、上海の老舗菓子店は大勢の人で賑わいとても活気づいています。

重陽とは、旧暦9月9日を指し、重陽の節句は中国から始まったものと言われています。古くから、奇数を「陽」偶数を「陰」として、奇数の月と日が重なると縁起が良いと考えられてきました。中でも、一桁の陽の数字で最大の9が重なる9月9日のことを「重陽」と呼んでいました。空が澄み渡り、すがすがしいこの季節に、人々は山登りをしたり、菊を愛でたり、「重陽ガオ」という餅を食べたりして、秋のピクニックやスポーツに適したこの日を楽しく過ごします。 さて、これからみなさんには、上海でも有名な老舗菓子店をご紹介しましょう。

【 瀋 大 成 】
上海の菓子界では老舗店舗として有名なお店。特に重陽節の期間、店内はひどく混雑します。この日も数多くの市民たちが長蛇の列を作っていました。一番人気は昔から変わらない味を提供している伝統的な重陽餅です。大量の油と砂糖から作られる重陽餅も今年から健康志向へと変化しつつ、キシリトールが配合された重陽餅の販売も始めたようです。

 
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【 乔 家 栅 】
いつも常連客で賑わっているお店。南京東路店の乔家栅では真空パックと作りたての重陽餅を販売していて、その場で食べることができます。重陽節の期間には、なんと1日100個以上の重陽餅が飛ぶ様に売れていきます。

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【 杏 花 楼 】
重陽餅はもちろんのこと、月餅と言えばこのお店!と言われるほど、150年以上の歴史をもつ老舗店の月餅は上品な甘さと舌触りの良さが自慢です。中秋節になると私もここの月餅を買いに行きます。

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毎年、この日は大切な国民的習慣として重陽餅を家族そろって食べます。どのお店もそれぞれの味があるので、食べ比べてお気に入りの重陽餅を見つけるのも楽しみのひとつですね。



特派員

  • 増田 宏誠
  • 職業会社経営

上海テレビを経て、ファッション雑誌「大都市」の在日記者としての執筆の他、広告会社にて中国語圏コピーライターとして活動を経て、2001年1月に会社設立。メディアを中心としたアジア人観光客誘致サービスを提供しています。

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