外灘を散歩するだけでも西洋の雰囲気を十分に味わうことができるでしょう。老字号(中国語では「老舗」の意味)の「永安百貨」は1930年代、4大デパートと言われていた中でも一際目立つ百貨店です。4軒のデパートが軒を並べ、世界中のファッションを集めてパリやニューヨークと並ぶ世界的なショッピング街として有名でした。その時代、“もし永安百貨で購入した洋服を着て街中を歩いたら誇りを持てる”と上海女性の間で囁かれていました。もし上海に来られる機会があり、お土産を購入するなら「永安百貨」は記念になるでしょう。商業の町とよばれている上海ですが、ここまで紹介してきた情報だけでは本当に中国の都市なのと思ってらっしゃる方がいるかも知れません。次は場所を変えて上海の町を歩いてみましょう!
もちろん中国の商業中心部と言われている上海でも、これぞ中国!といった経験をすることができます。例えば上海老飯店は典型的な中国式飯店で、中国では「老」(老舗を意味する)を前に付ける飲食店が多く見られます。「老飯店」、「老上海」、「老風味」を目にしたら「ああ、昔ながらのものを楽しめる」と思っていただければ。飯店だけではなく上海市内を散策してみると昔ながらの「薬局」も見ることができ、中国式の赤い柱と瓦屋根は中国式建物の特徴です。上海は中国の第一商業都市として、また19世紀時代の西洋の面影が残る「中洋折衷」という2つの顔を楽しむことができます。