田子坊は第二の「新天地」とされ、「弄堂」と呼ばれる路地が多いです。長さ420メートルほどの泰康路は入り口に門があり、中は中国風と欧米風の建物がひしめきあっています。数棟から数十棟からなる集合住宅や商店、民家、アトリエ工房が軒を並べ、今でもたくさんの住民が生活を送っています。路地を歩くと1933年に建てられた建物や当時のままの郵便ポストも発見することができます。コーヒーショップの前を通るとコーヒーの芳ばしい香りが漂い、店前に置かれている椅子に座りコーヒー片手にのんびりと午後を過ごしたくなります。
田子坊を訪れるベストシーズンは春と秋です。気持ちの良い時期にアーティストのショップやカフェ巡りをしながら散策するのがおすすめです。最近では、近代的建造物の発展が進み昔ながらの情緒が感じられるエリアが少なくなってきましたが、田子坊は数多くの「弄堂」があり、生活感があふれています。泰康路に面して古くから続く市場や商店があり住民の生活を垣間見ることもできます。
他にもアーティストが個性的なアトリエや衣食住に関連するショップを次々とオープンさせ、訪れた人々を虜にしています。しかしその反面、店舗の入れ替えが激しく数ヶ月後には新しいショップがオープンしている場合が多いです。もちろん日本人が経営しているショップもたくさんあります。和服店、雑貨店、カフェ、日本料理店など様々です。歴史の古いエリアですが、いつ来ても新鮮な気分にさせてくれます。まさに異国文化が融合した場所となり中国人だけではなく外国人からも人気があるエリアと言うことがわかります。是非、皆様も上海に来られた場合は立ち寄ってみてください。新しい発見に出会えるかもしれません。