アイススケートには氷と同じようにさまざまな形があります。実際、イヌイットの子孫の言語には雪と氷の概念をあらわした表現が72通りもあります。
古代から人は生き延びるためだけでなく楽しみとして、さまざまに形を変えるこの氷という物質に慣れようしてきたので、ほとんどのウィンタースポーツの起源は古く、アイススケートも例外ではありません。
アイススケートは紀元前3000年頃、北欧諸国で雄牛の骨を用いたのが始まりと考えられています。
スケートは凍りついた湖や川の表面を利用した効果的な輸送手段でしたが、現在の用具と比べるとそれほど効率的にバランスを保てるものではありませんでした。
現在、アイススケートはフィギュアスケートとも呼ばれ、スケートを履いた選手が氷上で、スピンやジャンプで構成されたプログラムを音楽にのせて披露する競技となっています。20世紀にオリンピック種目として最初に組み込まれたウィンタースポーツです。
もちろん、世界一有名なアイススケートリンクと言えばニューヨークシティのロックフェラーセンターで、クリスマスの装飾と豪華なクリスマスツリーに彩られる毎年恒例のライトアップは、あらゆるニューヨーカーにとって欠かせない慣習となっていますが、ここカナダにも同じようなものがあります。それほど多くの映画に登場しているわけではないので知名度は少し劣りますが、ネイサン・フィリップス・スクエアはやっぱり最高です。トロント市民や観光客に人気の憩いの場として、美しく活気に満ちた繁華街のリンクは大にぎわいです。市庁舎の向かいにある広々としたリンクは1月半ばまでオープンしています。ホリデー期間中は夕方になるとクリスマスにちなんだ光と音のショーを楽しめます。とは言え、ネイサン・フィリップス・スクエアは冬のトロントに活気をもたらす数多くのリンクのひとつに過ぎません。ここカナダではアイススケートのやり方を知らない人はいませんし(以前の投稿を思い出す方もいるかも知れませんが、アイスホッケーはカナダの最初の国技です)、トロントを訪れたからには、年間を通してホッケーの試合を開催しているエアカナダセンターの観戦チケットを購入してみる価値はあります。また、近くにはホッケーの殿堂もあるので出かけてみるのもいいでしょう。スケートのやり方が分からない人でも、短い講座やレッスンがたくさん用意されているのでその場で学べるはずです。女性が参加できる短時間のホッケー講座もあります。
カナダ人はアイスショーが大好きなので、冬の間中、たくさんのショーを見ることができます。アイススケート大会も、地元開催のものや年間を通して国内をめぐる全国的・国際的なものなど数多くあります。
ここオタワで開催されるウィンタールードは、アクティビティがめじろ押しのウィンターフェスティバルのひとつで、首都の冬の週末を盛り上げてくれます。会場となる複数の公園では、若者も高齢者もアイススポーツや氷の彫刻コンテスト、世界一長い天然のアイススケートリンクと言われるリドー運河でのスケート(異常に気温が高くならない限り)を楽しみます。
ウィンタールードは友達数人か家族と行くのがおすすめです。アクティビティは盛りだくさん、そしてその多くは無料です。