• 2021.03.09
  • カナダ料理を作ってみよう
再びのロックダウンです!またしても、私たちは人気料理番組のマスターシェフさながらにキッチンに戻って、新しいレシピに挑戦することになります。
私自身、ささやかながらもより深くカナダの文化に溶け込もうと努力していて、すぐに作れるレシピをいくつか覚えたので皆さんにもご紹介したいと思います。
まず初めに、私は存在すら知らなかったのですが、ハウスメイトが作ってくれて、作り方まで教えてくれたものを紹介します。

それはバノック(Bannock)というパンの一種です。
長い伝統を持ち、カナダの代表的な料理であるバノックは、もともとはカナダ先住民族の主食でした。バノックのレシピには色々なバージョンがあり、カナダ各地で伝統料理のひとつとなっています。実際のところ、カナダには異なる原住民族のグループが多数存在し、各グループそれぞれのレシピがあるようです。
このようなバノックのレシピの起源は不明なのですが、ここオタワでは一般的には次のような方法で作られています。昔は、トウモロコシや木の実の粉に球根をすり潰した粉を加えて作っていたようです。
こちらがハウスメイトのレシピです。いつもとは違う朝食のパンケーキといった感じで美味しかったです。

バノック
材料


小麦粉 450g
ベーキングパウダー 15g
油 45ml
水 250ml

作り方
ボールに小麦粉、ベーキングパウダー、油を入れ、よく混ぜます。水を加えてよくこねます。球状にまとめたら、ラップに包んで10分間寝かせます。
取手付きの鋳鉄フライパンに生地を入れて押しつぶし、直火にかけます。約15分、または生地がこんがりときつね色になるまで焼きます。熱々のバノックをスライスし、お好みのジャムやベリー類などを添えて召し上がれ!

ハウスメイトと一緒に楽しく作ったもうひとつのカナダ名物はトゥルティエール(Tourtiere)です。(もちろん、私もハウスメイトに楽しみながら簡単に作れるイタリア料理を教えています。)
トゥルティエールは、フランス語でいうと美味しいキッシュ、英語ではミートパイのことなのですが、その由来はよくわかっていません。フランス料理のキッシュのような料理ですが、伝統的に中に肉を入れたイギリスのシェパーズパイにも非常によく似ています。
ケベック州発祥のこの美味しいキッシュは、色々な種類の肉(牛肉、子牛、または豚肉)とマッシュポテトを使って作ります。カナダ国内でも地域によって具材も様々で、パイの味付けに使うスパイスも異なります。海沿いの地域では、サーモンや貝といった魚介類を使ったトゥルティエールもあります。もちろん、メープルシロップをたっぷり使って味付けするのもいいですね。もちろんもうお気づきでしょうが、ここカナダではメープルシロップは何にでも合うんですよ!
メープルシロップをピザにかけているのを見たことがあるのですが、卒倒する人もいるかもしれないのでイタリアではその話をしないほうが良さそうですね(もちろん冗談です)。とはいえ、これはとんでもないことで、日本人にとっては寿司にケチャップをかけるようなものでしょうか。なんといってもイタリア人は食べ物へのこだわりがとても強いのです。
薄い生地にたっぷりのトッピングを乗せるのがカナダのピザの特徴で、私の母国イタリアでは決して見かけない、豆腐、マンゴー、ピーナツ、チェダーチーズといった食材が乗ったピザもあります。カナダならではですね・・・。
最後はデザートで締めくくりましょう。最高に美味しくて高カロリーなデザート、バタータルトです。
バタータルトはバターをフィリングにしたタルトで、シェフのチョイスによって様々なトッピングが加えられます。
一般的にはジャムやメープルシロップが乗っているのですが、最近ではスプリンクル、チョコレートチャンク、トリュフ、クマ型のグミといった「豪華な」トッピングを加えたものも数多く登場しています。

特派員

  • パトリック・ サッコ
  • 職業エリオット・コンサルティング社エンジニア

こんにちは! 私はパトリックと言います。スコットランドのエジンバラ在住で、土木技師をしています。趣味は詩を書くことです。9年ほど前にイタリアからスコットランドへ移住し、この土地に惚れ込んでいます。雨の多い気候を好まない人もいますが、その気候のおかげでここは緑豊かな風景に恵まれています。暇を見つけては、車でエジンバラ郊外へ湖や渓谷を見に出かけています。

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