• 2021.10.01
  • 魅惑のカナダ、トロントからモントリオールへの旅
もしカナダを訪れることになったら、ぜひともお勧めしたい旅があります。少し前に私自身も体験した、トロントを出発してケベック・シティを目指す旅です(もっと東まで行ってからケベック・シティに戻って、帰りの飛行機に乗るのもいいですね)。
日帰りコースであれば、たった11時間で回ることも可能ですが、道中には魅力的な景色がとてもたくさん広がっていて、それらの美しい場所を訪れるためには最低でも1週間、トロントやモントリオール、オタワに行くのが初めてならば2週間滞在されることをお勧めします。
私が暮らすオタワからトロントへは飛行機で移動し、街のはずれのホテルで一晩を過ごしてから、ロードトリップをスタートしました。
トロントの市街地を過ぎるとすぐに、手つかずの自然に囲まれた美しいトレイルを歩いていました。
最初に立ち寄ったのは、ランドオレイクス地域にある(ある意味では)小さな州立公園、ボンエコー州立公園です。
フランス語で「よい響き(Bon Echo)」という意味の名前が表す通りの美しい公園で、豊かな自然に囲まれた、透明度の高い湖があります。
カナダで手つかずの自然といえば森や湖がすぐ思い浮かびますよね。私たちも、そんな森や湖の中を数時間かけて散策しました。
2日後にオタワに到着しましたが、ここは自分たちが暮らしている街なので立ち寄らないことにして、代わりに、モン・トランブラン国立公園まで足を延ばして探索することにしました。
ローランティッド地域にあるこの公園は、ハイキング・トレイルを歩いたり湖で泳いだりして1日を過ごすのにうってつけの場所です。
公園は3つの区域に分けられていて、それぞれに入口があります。各区域には難易度の異なる歩道も用意されています。
モントリオールには寄らないことにしたので、次の日は何時間も車を運転して旅を続けたのですが、あいにくカナダの都市周辺の交通量がとても多くて、大変な思いをしました。
ケベック・シティに到着してしばしの休憩を取った後、夕方になってからこの美しいフランス語圏の街を初めて散策し、シャトーフロンテナックの壮大な姿や、道端で毎日開催されている、大勢のストリート・アーティストのパフォーマンスを楽しみました。
ケベック・シティはとても過ごしやすい街で、アッパータウンとロウワータウンに分かれています。この2つのエリアは便利で楽しいケーブルカーで結ばれていて、一方からもう一方へと素早く移動することができます。
今回は、私たちはモンモランシーの滝とオルレアン島の2か所を訪れる計画を立てていました。
どちらもケベック・シティから数十キロの距離にあるので日帰りでの観光が可能で、ケベック州の緑と田園風景にどっぷり浸ることができます。
モンモランシーの滝がある公園は、なんともくつろいだ雰囲気の場所で、散歩しながら自然に流れ落ちる滝を眺めることができます。
一方のオルレアン島は「ケベック州の食の貯蔵室」といった場所です。本土と橋で結ばれたこの美しい島には、地元の食材やオーガニック製品を販売するグルメな店が至る所にあり、カナダの特産品をはじめありとあらゆる素敵なものに出会うことができます。
私たちのカナダ東部の旅は続き、シャルルボア地方を抜けてタドゥサックに向かいました。
カナダの景観は素晴らしく、今回のルートはまぎれもなく風光明媚なものでした。
目的地に到着すると、すぐにタドゥサックを探索することにしました。タドゥサックはとても魅力的な場所で、サグネ川の河口に位置しているのでクジラなどの海洋生物の観察にぴったりの場所です。
ここでは地上8メートルの高さに建てられた、素晴らしい木造家屋に宿泊しました。夜には森の動物たちの鳴き声が聞こえてきましたが、気味が悪いと感じることはなく、むしろ癒されました。まるでおとぎ話、いや、物語の世界にいるような気分だったのです。
翌日はホエールウォッチング・ツアーに参加して、沖合で何十頭ものアザラシやシロイルカ、クジラを眺めました。最後にタドゥサック遊歩道を散歩することにして、このエリアにたくさんあるビストロや醸造所のひとつに立ち寄ってみました。
この旅の最高の体験は、なんといってもホエールウォッチングですね。


特派員

  • パトリック・ サッコ
  • 職業エリオット・コンサルティング社エンジニア

こんにちは! 私はパトリックと言います。スコットランドのエジンバラ在住で、土木技師をしています。趣味は詩を書くことです。9年ほど前にイタリアからスコットランドへ移住し、この土地に惚れ込んでいます。雨の多い気候を好まない人もいますが、その気候のおかげでここは緑豊かな風景に恵まれています。暇を見つけては、車でエジンバラ郊外へ湖や渓谷を見に出かけています。

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