• 2025.01.29
  • カリブ海クルーズ
正直なところ、クルーズ船に乗るのはちょっと不安だったのですが、実際に体験してみての感想は「最高!」の一言に尽きます。
テキサス州ガルベストン(Galveston)は大型クルーズ船の出港地で、たくさんの船がここからカリブ海の島々へと旅立ってゆきます。
西インド諸島やアンティル諸島、英領ヴァージン諸島、セントクリストファー・ネービスといった異国情緒あふれるカリブの島々に10~15日間のツアーで簡単に訪れることができるのがクルーズ船の魅力です。毎日どこかに寄港するので、出港までの時間は上陸して観光を楽しむことができます。何をしたらいいかわからない、という人のために、クルーズ会社は様々な日帰り旅行も提供しています。船の中で過ごすうちに新しい友達もできるので、少人数のグループで地元の事業者の助けを借りることもできます。例えばリーズナブルな価格で1日タクシーを借り切れば、運転手にガイドをしてもらいながら観光を楽しむことも可能です。これは、息をのむほど美しいビーチを訪れるのに最適な方法とも言えます。ほとんどのビーチは無料で立ち入ることができますし、料金が必要な場合でも、ビーチパラソル1本とビーチチェア2脚を半日借りるのにたったの5米ドルほどですみます。
場所により景色も様々です。北部の島々に比べると、植民地時代の名残と地元の伝統が混ざり合う南部の島々は景観が豊かで、バナナ農園とタバコやサトウキビの畑が交互に広がっています。混沌とした雰囲気が漂うキュラソー島(Curaçao)は、アルバ(Aruba)やマルティニーク(Martinique)のような整然とした島々とは対照的です。
ガルベストンを出港するクルーズのなかでも一番人気があるのは、メキシコのコスタマヤ(Costa Maya)やコスメル(Cozumel)、ホンジュラスのロアタン島(Roatan)などの人気観光地を訪れる7泊8日のツアーです。これらの島々はメキシコ湾のほど近くにあり、なかには特別な条約によりアメリカ人観光客であれば上陸の際にパスポートの提示が必要ない島もあります。この場合、米国州が発行する身分証明書が必要です。
活気にあふれ、文化も豊かなカリブの島々を乗客が思う存分楽しめるように、クルーズ船は寄港地で幅広い観光ツアーを用意しています。古代マヤ文明の遺跡ツアーや難破船を見るシュノーケリング、グラスボート、博物館や美術館ツアーなど内容も盛りだくさん。また、絵葉書のような人里離れたビーチに行ってみたいなら、英領ヴァージン諸島のヴァージン・ゴルダ島(Virgin Gorda)にあるデビルズ・ベイ・ビーチ(Devil's Bay Beach)がおすすめです。ここは私が最も行きたかった場所で、水上タクシー(小型モーターボート)で移動した後にしばらく森の中を歩いてようやく辿り着ける、冒険に満ちた場所にあります。
ガルベストンから出港するクルーズ船の乗客のほとんどはアメリカ人で、テキサス人もたくさん含まれています。シェフはゲストの要望に応えて、各夜のテーマに沿った料理やアメリカの伝統料理などを入れ替わりで提供してくれます。また、上陸した時にはマンゴーやパパイヤ、バナナなどのトロピカルフルーツやオニカマス、メカジキ、ロブスターなどの魚介類をふんだんに使った地元料理も楽しむことができます。
カーニバル(Carnival)やロイヤル・カリビアン(Royal Caribbean)といったアメリカのクルーズ会社の船内エンターテイメントは英語で行われ、あらゆる年齢層が楽しめる幅広いショーやゲーム、コンテストなどが開催されます。
キッズコーナーも用意されていて、専門スタッフが1日中子どもたちを楽しませてくれます。
クルーズ船はだんだん巨大化していて、乗船客数も増えています。また、スケートリンクやフライトシミュレーター、ロボットのバーテンダーに屋外アリーナといった、驚くような設備も備え付けられるようになりました。
テキサスにクルーズ船が寄港するのは10月半ばから11月にかけてから4月までで、その後、船はヨーロッパやアラスカへと出航していきます。
ガルベストン港を発着するのはカリブ諸島に向かうクルーズ船のみですが、カリブ海には風景も文化も言葉も異なるたくさんの島々があるので選択肢は無限にあります。


特派員

  • パトリック・ サッコ
  • 年齢酉年(とり)
  • 性別
  • 職業エリオット・コンサルティング社エンジニア

こんにちは! 私はパトリックと言います。イタリアからスコットランドへ移住し、2022年4月にアメリカのテキサス州オースティンに引っ越してきました。
仕事は土木技師、趣味は詩を書くことです。時間のあるときはドライブをして新しい場所を発見するのが好きです。
アウトドアが大好きで、キャンプやハイキングにもよく行きます。
この新たな土地でたくさんの友達をつくって、みなさんにもこの街のことを知ってもらえればと思います。

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