8月12日はシリキット王妃閣下83歳のお誕生日で祝日です。王妃は国民の母でもあり、この日は母の日と定められています。各家庭は親戚一同が集まり母親を囲んでお祝いするため、レストランもいっぱいです。なお、国王の誕生日は12月5日、この日は父の日を兼ねています。国民は、国王と王妃のご健康と長寿をお祈りしています。


今年は、王妃の誕生日をお祝いするため“Bike for Mom”と称するキャンペーンをしています。16日（日）には、各地で自転車パレードが、特にバンコクでは王子や首相も参加して42kmの自転車ツーリングが、それぞれ行われ、数万人が参加すると予想されていました。私の勤務するモンクット王工科大学トンブリでは、8月8日に20km離れている第2キャンパスまでのツーリングが行われ、4000人が参加しました。私には、なぜ”Bike for Mom”なのかわからず、タイ人に聞いても「なんでそんなこと聞くの？」という返事が返ってくるだけでした。


2015年（仏暦2558年）、仏教祭や休日、振替休日も含んだタイの祝日は17日と、日本の祝日と同日数です。ただ、日本の12月29日から31日、1月2日と3日は祝日ではなく国民の休日ですので、これらの日を含めると日本の方が5日多いことになります。タイでは年始は1月2日から会社や国の業務が開始され、お正月は4月13日から15日のソンクラーンです。

タイでは、宗教の自由は保障されていますが、仏教などに関連した休日も多くあります。これらは旧暦で設定されるため、日にちが毎年変わります。前日まで休日を知らない人も多く、混乱することも多々あります。まあ、タイ人らしく大雑把といえばそれまでですが。更に、メーデーは、民官では休日ですが、銀行や公務員は休日ではありません。（公務員は労働者ではないと大学の先生はいうのですが。）逆に、農業祭や入安居（カオ・パンサー）は、公務員は休日ですが、民官は休日ではありません。7月1日は全ての銀行が休みとなり、現金を引き出せません。これは内部監査を一斉にするためだそうです。銀行は通常、土曜・日曜は休みですが、ショッピングモールなどでは休日でも開いているので大変便利です。休むのは7月1日と1月1日のみです。

シンガポールなどは、中国の旧暦、キリスト教、モスレムなどが混ざって祝日が設定されているなど、お国柄によって休日もいろいろで面白いものです。