サロンイベントレポート
ナレッジサロン会員「実はわたし…」レポート
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- 実はわたし…揺るぎない使命感でいつも自分を追い込んでいます
竹本 三保 さま 大阪府立狭山高校 校長
海上自衛隊で33年間勤め、定年で退官後、4年前に大阪府立狭山高校に公募の民間人校長として就任しました。中学生の頃より「国防」と「教育」が国の2本柱と考えていました。
大学卒業後、海上自衛隊に幹部候補生として入隊。定年の5年程前、『このままだと、生きながらえる。じゃ、定年後どうするか?』と考えていました。呉で勤務している時、広島で行われた全国校長会の研修を支援した際、たまたま隣に座った方が、群馬県の民間人校長でした。こういう道もあるんだなと思って、定年後は民間人校長にチャレンジしようと秘かに思いました。
女性の草分けとして海上自衛隊に入る時、女性トイレも女性更衣室も用意されていない時代でしたが、臆せず男性の世界に飛び込みました。自衛隊時代には22回も転勤して、アウェイで勤務することも多く、教育の現場に校長として着任する時も『どこも一緒』という思いがあり、立場や状況の変化に動じなかったです。むしろ、場が与えられたら、そこで頑張るしかないという「揺るぎない」使命感がありましたから、不安よりも責任感の方が強かったと思います。
高校生ぐらいになると、将来の人生を考える頃だと思います。自立して、どうやって生きていくか考える力を付ける事が、この頃の子どもたちには必要だと考えます。
それにはまず、自尊感情を高めさせたいと思いました。やればできる、自分は誰かの役に立つ、存在意義は十分にあるという意識をまず持たせることが肝心なことです。その上で、どのように生きていくか、何をやりたいか、人生の目標をつかませたいと思っています。そのサポートがしたくて、高校の校長を選びました。自分の将来の夢を見つけ、その目標に向かってどうすれば実現するかを考えなさい、と教えたいです。卒業式では、『人間は、生まれたからには、その人がやるべき何かが必ずあるはずと、私は常に考えています。これを“ミッション”と呼びます。皆さんも、これから社会で生きていくうえでの自分自身の“ミッション”は何なのかを考え、人生のゆるぎない目標を見つけてほしいと思います。』と、必ず話しています。
私の事を表現するのに、いろいろな方が使われた言葉ですが「ミッション」「使命感」「果敢」「チャレンジャー」「即決即断」「しなやかさ」「傾聴」「こだわりのなさ」「プライドに縛られない」「生き恥をさらして生きるということだけはしたくない」「努力と忍耐」「足で稼ぐ」「泥臭さ」「筋金入り」「気さく」「普通ではない」「ぶれない」「さわやか」等々。これらの言葉には、私も同感しています。
普段、楽しみにしている事は、2つあって一つは体を動かす事。
もう一つは、着物を着る事。自衛隊では常に制服を着ていたので、変身願望があったのかもしれません。違う自分を演出すること、着物を脱いだ時の開放感も好きです。人に平等に与えられている時間の中で、どれだけ楽しめるかを考えたいと思います。ボーとしているのが嫌で、結構自分を追い込んでいます。
自衛隊で生き延びられて無事に退官できたので、今は第2の人生と思って、教育の分野でとても充実した日々を過ごしています。
サロン会員ご紹介
大阪府立狭山高校 校長
竹本 三保 さま
http://www.osaka-c.ed.jp/sayama/
インタビュー日:2016/5/11
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