サロンイベントレポート
木曜サロンレポート
- テーマ:
- 文化による社会づくりの可能性
開催日: 2014年7月10日
「文化」という言葉は曖昧です。
「いったい何の役にたつのか?」そんな感想をお持ちの方もごまんといることでしょう。
「文化」に携わっている当人たちにも、それが分かっているかどうかは怪しいものです。
文化にも戦略という概念は当てはまります。
必要な時、それに適したベクトルもつジャンルを「使う」。
かじ取りを間違わなければ、文化活動は社会により高度な変革を与えてゆくのではないでしょうか。
経済も文化もともに真の目的が「人々の幸福」であるのなら、社会資本も生産効率も全て整った今、「文化」がしないといけないことは山ほどあるはず。
日本テレマン協会のビジョンとそれに基づいた実践例やプランなどをお話いただきました。
ナレッジドナー(知の提供者)プロフィール
中野 順哉 氏(なかの じゅんや)
作家。日本テレマン協会代表。
小説を阿部牧郎、浄瑠璃台本を七世鶴澤寛治の各氏に師事。
1993年には同協会の季刊誌「ゲオルク」を立ち上げる。
2000年、琵琶湖浄化の紙をチラシ・プログラムに使用することで、テレマン協会の活動を通し年間5000トン以上の湖水を浄化するという企画を立ち上げる。
同時に各地の歴史をテーマに創作した講談と音楽のコラボレーション=「音楽絵巻」をプロデュース。2011年に日本テレマン協会二代目代表。「関西発クラシック『国産』宣言」や、協会創立50周年記念事業「大大阪ターフェルムジーク」などをプロデュースし、現在は成熟社会における文化の使命として、「ベッドタウンでのコミュニティー再構築」に力を注ごうとしている。代表作に「小説・延原武春」(東方出版)がある。
ナレッジドナーインタビュー
- 木曜サロンに参加した感想は?
- 非常に多方面の方がいらっしゃったので、「ここだけの話」をどこまで話してよいものか緊張しましたが、それ以上に講演後の皆様との交流が刺激的で、当初の心配とは逆に、多方面の方が集まることに対する力強さを感じました。
- 今後サロンに期待することは?
- 一人でも多くのオピニオンリーダーがこのサロンから輩出されたら良いなと思います。このサロンのようにオープンな場というのは非常に素晴らしい。一人で出来る事というのは限られていますが、こういった場所で考えをオープンにすると協力者が現れて、考えていた以上の事が実現できます。この現代において、囲い込むよりもオープンにするほうが有益である事を実感させてくれる場所です。
※木曜サロンレポートはナレッジサロン会員さまを対象としたイベントのレポートです。
木曜サロンとは
幅広い「知」に出会える、気付けるちょっと知的な夜、展開中。
ナレッジサロン会員様を対象に、毎週木曜日の夜に開催。幅広い業種業界から「ナレッジドナー(知の提供者)」としてゲストスピーカーを招き、専門知識や経験、取り組んでいるプロジェクトや生活の知恵まで幅広い「知」を提供。参加者同士の交流や会話を尊重し、自由で気楽な会話を中心としたカジュアルなサロンです。