サロンイベントレポート
木曜サロンレポート
- テーマ:
- アートのもたらす力
開催日: 2015年4月2日
京都造形芸術大学で学内制作工房「ウルトラ ファクトリー」で学生たちに、 創造すること、制作することについて、教える傍ら、世界を舞台に活躍するヤノベケンジさん。
ヤノベさんは、単に作品を作るのではなく、街とのかかわり、人とのかかわりににも意識しながら、自身の作品を制作。
その一例として、小豆島町坂手ビートたけしとのベコラボ作品「美井戸神社」
その作品が、地域にもたらしたこととは、いままで考えられなかった住民の意識変化、観光誘致、地域ブランディング。
実例をもとに、アートがもたらす力について語っていただきました。
ナレッジドナー(知の提供者)プロフィール
ヤノベ ケンジ氏
現代美術作家。1965年大阪府生まれ。京都市立芸術大学大学院美術研究科修了。
「現代におけるサヴァイヴァル」をテーマに実機能のある大型機械彫刻を制作している。
また、「未来の廃墟を旅する時間旅行」をテーマに据えた「アトムスーツ・プロジェクト」では、放射線感知服「アトムスーツ」を身にまとい、チェルノブイリや太陽の塔を訪れるなど、ユーモラスな形態に社会性のあるメッセージを込めた作品群は国内外で評価が高い。
近年は腹話術人形キャラクター「トらやん」をモチーフに7メートルを越す火を吹く巨大ロボットで六本木路上パフォーマンスをするなど美術の枠を広げてアートプロジェクトを行っている。水都大阪2009ではアート船「ラッキードラゴン」の制作と、中之島各所で作品を設置、同年大阪文化賞を受賞。また、先日開催しました、ナレッジキャピタルフェスティバルのメインプログラム、ワールドオモシロイアワード ファーストのトロフィーの制作を担当。
ナレッジドナーインタビュー
- 木曜サロンに参加した感想は?
- 楽しかったです。ただ講演中は、いつもなら笑いが取れるところで皆さんが笑っていなかったりと、ウケは読めなかったです。関西人としてはこれはマズイなと思いつつ進めていました。でも、講演後に話してみると、大人の方だったので実は面白がってくれていたようでした。講演中もうちょっと笑って欲しいなとは思いましたが(笑)。
- 今後サロンに期待することは?
- 期待するも何も、素晴らしい施設だと思います。実は今日も講演の後、僕の次のプロジェクトのアイデアをお話したら、建築や映像など色んな分野の方に興味を持ってもらえたんです。そのなかで是非何かに一緒にやれたらいいなという話にもなった。こういった集まりをきっかけに、次の何かを作っていくのが凄くスムーズな組織だと思いました。僕も会員になりたいぐらいです。
※木曜サロンレポートはナレッジサロン会員さまを対象としたイベントのレポートです。
木曜サロンとは
幅広い「知」に出会える、気付けるちょっと知的な夜、展開中。
ナレッジサロン会員様を対象に、毎週木曜日の夜に開催。幅広い業種業界から「ナレッジドナー(知の提供者)」としてゲストスピーカーを招き、専門知識や経験、取り組んでいるプロジェクトや生活の知恵まで幅広い「知」を提供。参加者同士の交流や会話を尊重し、自由で気楽な会話を中心としたカジュアルなサロンです。