サロンイベントレポート

木曜サロンレポート

テーマ:
照明・空調制御から考える建築デザインの最前線-最先端3Dデザインツールによって広がる可能性-

開催日: 2017年10月12日

○活動の主旨、目的○
空調や照明の観点からこれまでにない建築へのアプローチを実践してこられた吉田氏に、その意義や可能性について伺います。これまで建築デザインとは関わりがなかった分野のアイデアやコンテンツから建築デザインを生み出すことが今後可能になれば、全く新しい建築が誕生するかもしれません。

また、そのような可能性を広げるシミュレーションにおいて、大きな役割を担う3Dデザインツールの専門家である中島氏を交えてお話を伺いました。

ナレッジドナー(知の提供者)プロフィール

吉田 友紀子 氏 / YOSHIDA Environmental Design Associates代表

【プロフィール】
国立環境研究所において、温室効果ガスインベントリオフィスのスタッフ、家庭・業務部門の温暖化対策に関する研究活動を行った。名古屋大学では、国立大学初、全館LED照明が導入されたES総合館の評価、LED照明の明るさ・色温度変化と空調負荷削減効果に関する研究、キャンパスのエネルギー消費量の解析を行った。
大阪大学環境・エネルギー管理部では、キャンパス全体の省エネルギー対策を担当。
平成27年度省エネ大賞資源エネルギー庁長官賞受賞に貢献。
総合研究棟(文理融合型)のエネルギーシミュレーションによる環境計画、箕面新キャンパスにおけるエネルギーシミュレーション、省エネ検討を担当。
現在、大阪大学招へい教員、博士(工学)、一級建築士、照明士。

中島 淳雄 氏 / デジタルモデリング エキスパート / 株式会社アプリクラフト 創設者・現取締役 / 株式会社グリフォンデザインシステムズ 代表取締役

【プロフィール】
電子部品メーカーエンジニアを経て、日本コンピュータービジョン社他にて統合型3次元CAD、CADDStationのテクニカルサポート、3次元曲面モデラーAshalar Vellumのプロダクトマネージャー等を担当。
1997年に株式会社アプリクラフトを設立。
Adobe Illustrator関連商品や、3次元曲面モデラーRhinoceros他の海外の2次元、3次元のデジタルアプリケーション製品を日本の総代理店として販売、サポート、トレーニング、コンサル業務を通じて現在に至る。
2012年、日本のアプリケーションソフトウエアを海外に普及させる会社として株式会社グリフォンデザインシステムズを設立、代表取締役に就任。

ナレッジドナーインタビュー

  • 木曜サロンに登壇した感想は?
  • 吉田氏:建築業界の最新のお話ができたのではないかと思います。技術は、満足感や楽しさ、感動など、その先に何かがなければ、必要とされないのではないでしょうか。建築家は、技術の先にあるものを考えていかなければならないと考えています。

    中島氏:皆さんが熱心に聞いてくださって良かったです。ただ、普段あまり耳にしたことがない話を聞かれて、興味は持っていただいたけれど、半信半疑で聞いておられた部分もあったのではないかと思います。
  • 今後サロンに期待することは?
  • 吉田氏:私は会員なので、ナレッジサロンをよく利用させていただいています。様々な分野の方がいらっしゃいますので、一つのことを考えた時でも色々なアイデアや見方が出てきます。そうしたことに期待しながら、今後もナレッジサロンに足を運びたいと思います。 また、みんなで課題解決を目指すタイプのイベントをサロンで開催するのも面白そうですね。

    中島氏:私は7月に初めて木曜サロンに聞く側で参加させて頂きましたが、そのときのテーマは「IoT」で、講師の方の説明の後、参加者が自分達で考える「IoT」チームで考えプレゼンするワークショップが行われました。あれはとても面白かったですね。例えば、今回お話ししたことに対して参加者の方から提案をいただいたり、こちらから課題を出して持ち帰っていただき、後日皆さんで発表し合ったりと、ディスカッションが広がる場ができれば面白いと思います。

※木曜サロンレポートはナレッジサロン会員さまを対象としたイベントのレポートです。

木曜サロンとは

幅広い「知」に出会える、気付けるちょっと知的な夜、展開中。

ナレッジサロン会員様を対象に、毎週木曜日の夜に開催。幅広い業種業界から「ナレッジドナー(知の提供者)」としてゲストスピーカーを招き、専門知識や経験、取り組んでいるプロジェクトや生活の知恵まで幅広い「知」を提供。参加者同士の交流や会話を尊重し、自由で気楽な会話を中心としたカジュアルなサロンです。

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