サロンイベントレポート
木曜サロンレポート
- テーマ:
- あふれかえるモノたち!誰のためのデザイン? -認知科学から見たヒューマンインタフェースのデザイン・ワークショップ-
開催日: 2018年8月16日
○活動の主旨、目的○
人は日常生活を送るために、認知科学や心理学の観点から「モノの使いやすさ」について、
他人を含むさまざまなモノとやり取りをしています。そのやり取りに失敗すると、そのモノは使いにくいと感じます。何かを使って失敗すると、失敗の原因は使った人に起因すると考えがちです。しかしながら、「モノの使いにくさ」はその「モノの中」に存在します。
モノを作る時、視点・観点・立場の違いから使いやすいモノのデザインは変わってきます。中でも、イノベーションを起こすようなモノ(例えばAI、IoTといった技術を使った製品)は、モノとは異なる使いやすさがあります。
今回の木曜サロンでは、簡単なワークショップを行いました。
人が日常生活でモノを使う時の適応しやすさ、使いやすさについて、認知科学や心理学から分析し、検証できる「見る目」を養うデザイン・ワークショップでした。
ナレッジドナー(知の提供者)プロフィール
田村 弘昭 氏 / 大阪電気通信大学 非常勤講師
【プロフィール】
元富士通研究所研究員。ネットワークおよびヒューマンインタフェースの研究に従事。
情報処理学会会員、ACM会員。現在、認知科学、心理学の知見に基づくヒューマンインタフェースの研究、環境への五感による情報提示をテーマとする認知芸術を試みている。最近ではハッカソンへの参加が多く、チーム内での調整役としても活躍している。
ナレッジドナーインタビュー
- 木曜サロンに登壇した感想は?
- 今回、自分の得意な内容についてお話ししようと思いましたが、候補が多くて何をテーマにするのか決めるのが大変でした。最終的に私の研究の根幹にある「ヒューマンインタラクション」をテーマに決めましたが、360分もの内容になってしまい、すっぱりカットして30分でお伝えするために、自分自身でタイマーを設定して登壇しました。
- 今後サロンに期待することは?
- 色々な分野の方々と交流してお話が聞けるのは面白いですので、これからもナレッジサロンがどんどん盛り上がりを見せてくれることを期待します。 特に木曜サロンでは、最近ワークショップ形式も増えてきていますし、時間の割り当てテンプレートなどを活用されると良いのではないでしょうか。ワークショップを行うには、専門知識とワークショップのノウハウ両方が必要になりますので、実施しやすいように基本のフォーマット等があると、充実した内容のものができると思います。
※木曜サロンレポートはナレッジサロン会員さまを対象としたイベントのレポートです。
木曜サロンとは
幅広い「知」に出会える、気付けるちょっと知的な夜、展開中。
ナレッジサロン会員様を対象に、毎週木曜日の夜に開催。幅広い業種業界から「ナレッジドナー(知の提供者)」としてゲストスピーカーを招き、専門知識や経験、取り組んでいるプロジェクトや生活の知恵まで幅広い「知」を提供。参加者同士の交流や会話を尊重し、自由で気楽な会話を中心としたカジュアルなサロンです。