サロンイベントレポート
木曜サロンレポート
- テーマ:
- 女性活躍社会の実現を目指して -ヘルスケアの観点から考えるキャリアマネジメント-
開催日: 2018年11月8日
○活動の主旨、目的○
企業の成長に今や女性従業員の活躍はなくてはならないものです。
しかしながら、女性はキャリア形成時期に、「キャリア」と「妊娠・出産」というライフイベントの選択を迫られたり、女性のパフォーマンスに大きく影響する
「月経困難症」といった疾患に苦しんだり、さらには更年期には責任のある業務をこなしつつ、「女性特有のエイジングに伴う様々な健康リスク」に悩まされたりと、ライフステージに合わせたヘルスケアが求められます。
このような、女性の健康にまつわる課題の多くは現代医療でマネジメントできることも分かってきています。
今回は、ヘルスケアの観点からのキャリアマネジメントについてお話を伺いました。
また、今後サロン内で女性活躍社会の実現を目指した、企業へのトータルサポートプロジェクトを始動します。
ナレッジドナー(知の提供者)プロフィール
松原 爽 氏 / NPO法人 女性の健康とメノポーズ協会 大阪支部 ブランチマネジャー、一般社団法人 日本女性医学学会認定 女性ヘルスケア専門薬剤師
【プロフィール】
1993年、日本ワイスエーザイ(現ファイザー)に入社し、世界に遅れること40年、低用量経口避妊薬(ピル)の日本への導入を担当。
その後、日本シエーリング(現バイエル薬品)に転職し、更年期障害や閉経後骨粗しょう治療薬の新発売などをプロダクトマネジャーとして担当。
女性特有の疾患の啓発や女性ホルモン製剤に対する正しい知識の普及に務めてきた。
2018年よりNPO法人女性の健康とメノポーズ協会大阪支部の活動を開始。
ナレッジドナーインタビュー
- 女性のヘルスケアに関する研究や活動をされるようになったきっかけは何ですか?
- 製薬会社に入社してすぐに、ピル認可の仕事を任されました。ピルは日本では一番誤解と偏見を持たれている薬だと思いますが、担当になったことで、女性が置かれている状況や、受け入れにくい理由など、様々な背景を知ることができました。海外では受け入れられている薬ですが、日本ではまだまだ認知が進んでおらず、女性が出産に関わる判断をできない状況に繋がっていると感じました。このような状況を知って女性のヘルスケアに携わるべきだと思い、活動を始めました。
- 女性のヘルスケアにおいて、男性が何か手助けできることはありますか?
- 日頃から信頼関係がしっかりしている間柄であれば、女性が自身の体調について男性に伝える可能性はあります。しかし、信頼関係がない状態でこのような話をするにはリスクがあります。女性からすると、どのような症状があるのかを男性に知ってもらっているだけで大きな手助けになります。企業で働く男性の方々に、本日お話ししたような内容が聞ける場に積極的に参加していただければ、女性のヘルスケアへの理解がより深まると思います。
※木曜サロンレポートはナレッジサロン会員さまを対象としたイベントのレポートです。
木曜サロンとは
幅広い「知」に出会える、気付けるちょっと知的な夜、展開中。
ナレッジサロン会員様を対象に、毎週木曜日の夜に開催。幅広い業種業界から「ナレッジドナー(知の提供者)」としてゲストスピーカーを招き、専門知識や経験、取り組んでいるプロジェクトや生活の知恵まで幅広い「知」を提供。参加者同士の交流や会話を尊重し、自由で気楽な会話を中心としたカジュアルなサロンです。