サロンイベントレポート

木曜サロンレポート

テーマ:
関西フレンチ界の“暴れん坊将軍”と呼ばれたシェフの人生 -料理人が贈る人生の応援歌-

開催日: 2019年4月11日

○活動の主旨、目的○
大学卒業後、全く知識を持たないフランス料理の世界に飛び込んだ道野氏。
料理人としての栄光と挫折を味わい、自分にしか作ることの出来ない料理を追う境地に達した今、参加者の皆さんへの人生の応援歌として道野氏の生き様を語っていただきました。

SNSの普及により、ともすると見た目の美しさだけで料理が評価され得る現代において、美味しい料理とは何か?料理人にとっての成功とは?フランス料理界において目まぐるしく変化する流行など、これからの食への意識が変わる1時間でした。

ナレッジドナー(知の提供者)プロフィール

道野 正 氏
ミチノ・ル・トゥールビヨン オーナーシェフ

1954年、尼崎市生まれ。同志社大学神学部を卒業後、言葉よりも物を作ることで気持ちを伝えたいと京都のレストラン「ボルドー」に入店し、通算7年修業。
その後渡仏し、「ラ・コートドール」など3店で修業を積んで帰国。
大阪のレストラン「シェ・ワダ」を経て、1990年、豊中にフランス料理店「ミチノ・ル・トゥールビヨン」を開店。同地で19年営業の後、2009年8月に福島区に移転し、オーナーシェフとして活躍中。

ナレッジドナーインタビュー

  • お話をお聞きして、「料理」は芸術に通じるところがあるように感じましたが、ご自身ではどうお考えでしょうか?
  • かつて本の中で料理のレシピの解釈を楽譜にして書いたことがあります。音楽家は楽譜を見るとその曲が頭の中に浮かぶでしょう。建築家も設計図を見ると、素人には平面にしか見えなくても、立体的にイメージできる。こうなるためには努力するしかないと思っています。僕が考えた料理は「なんとなく」できたものですが、それは日々いろいろなことにアンテナを張っているからこそ考え出すことができた「なんとなく」であって、努力なしにはできません。芸術のどの分野でも同じではないでしょうか。
  • 道野様にとって「料理」とは何でしょうか?
  • 料理とは『自分の形を支えるもの』ですね。「人は何のために生きるのか」なんて分からないですが、定点観測をすれば考えることができます。例えば僕なら、料理という世界から見ると「なぜ生きるのか」を考えることができるし、自分を正すことができるのです。言い換えれば、僕にとって料理とは『自分を成り立たせているもの』とも言えます。

※木曜サロンレポートはナレッジサロン会員さまを対象としたイベントのレポートです。

木曜サロンとは

幅広い「知」に出会える、気付けるちょっと知的な夜、展開中。

ナレッジサロン会員様を対象に、毎週木曜日の夜に開催。幅広い業種業界から「ナレッジドナー(知の提供者)」としてゲストスピーカーを招き、専門知識や経験、取り組んでいるプロジェクトや生活の知恵まで幅広い「知」を提供。参加者同士の交流や会話を尊重し、自由で気楽な会話を中心としたカジュアルなサロンです。

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