サロンイベントレポート

木曜サロンレポート

テーマ:
インターネット情報のカスタムメイド -学習向けAIの紹介-

開催日: 2019年12月5日

○活動の主旨、目的○
「ほぼ全ての人が、インターネット検索ができるようになった今、リコメンドされる情報に対しての判断力はむしろ低下しているのではないか」と考える杉本氏。
そのような状況に対して、インターネット上のほぼ全ての情報をデータベースとして、学習に特化したリコメンド技術を開発されました。

現在は、人が何かを修得する際に有効な一連のプロセスを検索出来るようにする“学習向けAI”として展開を検討されていますが、今後多くの分野での多様な活用法が期待されます。

ナレッジドナー(知の提供者)プロフィール

杉本 和彌 氏
モンド・ラボ株式会社 CEO / 株式会社白紙とロック CKO

甲南大学知能情報学部卒業。株式会社アール・エム入社。当時最短主任昇格。
その後、モンド・ラボ株式会社を設立。
主な事業が自社サービスの開発とWeb制作および運営。
自社サービスの一つとして学習に特化したAIを開発および特許取得。
2019年株式会社白紙とロックと経営統合。取締役CKOに就任。

ナレッジドナーインタビュー

  • 開発された「手順検索システム」をどのような形で教育に導入されるのでしょうか?
  • 基本的には「順序を提案する」ということです。例えば音楽教育でピアノを学ぶ場合、先ずドレミファソラシドを覚え、次に簡単な曲、そして難しい曲へと難度が上がっていきます。このように学習の段階で難易度が変わりますので、この難易度をAIがうまく判断・選別して、その人が効率よく学べるよう、その人に合った学習順序を提案します。
    AIが人の能力や個性をどのように学習していくかといった課題はまだありますが、AIが提示したものに対してユーザーが「難しい」や「違う」などの選択を行なっていくことで、そのデータを集めて次に活かしていくよう取り組んでいます。
  • Googleの代わりとなる検索システムを目指しているとのことですが、手順以外も検索できるようになるのでしょうか?
  • それは将来の目標ですね。最初からGoogleに取って代わろうとしても、うまく行くとは思えません。「Googleで十分だ」「今からGoogleに勝てるのか?」ということになってしまいます。Facebookが大学のコミュニティ内からスタートしたように小さなところから始めて、いろいろな情報やデータを集め、さまざまなことに応用できるようにしていければと思っています。Googleを使うに当たっての課題は、キーワードが分からないと検索できないということです。それならキーワードも自動で提案できれば、ユーザーはもっと楽になるだろうと考えました。そこで今回、学習に特化して自動的にキーワードを拡張する機能を手順検索システムに取り入れました。

※木曜サロンレポートはナレッジサロン会員さまを対象としたイベントのレポートです。

木曜サロンとは

幅広い「知」に出会える、気付けるちょっと知的な夜、展開中。

ナレッジサロン会員様を対象に、毎週木曜日の夜に開催。幅広い業種業界から「ナレッジドナー(知の提供者)」としてゲストスピーカーを招き、専門知識や経験、取り組んでいるプロジェクトや生活の知恵まで幅広い「知」を提供。参加者同士の交流や会話を尊重し、自由で気楽な会話を中心としたカジュアルなサロンです。

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