「マイクロ波化学」で化学産業の未来を変える −新産業創出に向けた非連続イノベーションの挑戦− 木曜サロンレポート|サロンイベントレポート|アクティビティ|ナレッジキャピタル

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テーマ:
「マイクロ波化学」で化学産業の未来を変える
 −新産業創出に向けた非連続イノベーションの挑戦−

開催日: 2020年7月30日

○活動の主旨、目的○
化学産業は、わたしたちの生活には欠かせない医薬品からスマートフォン、航空機など幅広い分野へ原料を提供する産業として成長期の日本経済の発展を支えてきました。

しかしながら、化学産業では今もなおエネルギーを大量に消費する製造工程が主流で、世界の産業用エネルギーの30%を消費、二酸化炭素ガスの17%を排出、そして製造プラントは広大な敷地を要します。化学業界の製造プロセスに革新が起これば、世界のものづくりのあり方までを変革することになるのです。

吉野氏率いるマイクロ波化学株式会社はそんな化学産業において従来の方法に代わる、電子レンジにも使われている「マイクロ波技術」を活用することで、化学産業にイノベーションをもたらす独自のテクノロジーを実現しました。内部からのエネルギー伝達の方法により化学反応を分子レベルでデザインすることで、「省エネルギー」・「高効率」・「コンパクト」なものづくりが可能になります。

世界初の大型マイクロ波化学工場の立ち上げに成功し、100年以上も変わることがなかった化学産業にイノベーションを起こした吉野氏に、熱い想いを持って創業した当時のストーリーと共に、これからのモノづくりの世界が、そして私たちの生活がどのように豊かになっていくのかについて、お伺いしました。

ナレッジドナー(知の提供者)プロフィール

吉野 巌 氏
マイクロ波化学株式会社 代表取締役社長 CEO

1990年慶応義塾大学法学部法律学科卒、2002年UCバークレー経営学修士(MBA)。三井物産(株)(化学品本部)を退職後、米国にてベンチャービジネスやコンサルティングに従事。
2007年8月にマイクロ波化学㈱設立し、代表取締役就任(現任)。
技術経営(MOT)日立フェロー、経済産業省・研究開発型ベンチャーへの投資判断に関する調査研究委員会委員を務める。

ナレッジドナーインタビュー

  • 化学産業は幅広い分野へ原料を提供していることもあり、新しい事業や新しい発展の可能性は多いと思いますが、その中でマイクロ波を選ばれた理由は何ですか?
  • 元々エネルギーや環境関係のベンチャーを立ち上げようと考えていたのですが、私自身は技術者ではありませんので、アイデアを探している中で大阪大学のマイクロ波を研究しているグループと知り合いました。その研究者と意気投合して事業を立ち上げたというのが経緯です。新しい技術を世の中に出すためには、本気でこの技術を世の中に出したいと思っている研究者や技術者たちと一緒にやらなければ実現できません。今振り返ってみると技術としても良かったのですが、この人となら実現できるという思いで事業をスタートしました。つまり、マイクロ波を選んだというより、人との出会いがきっかけだったと言えると思います。
  • 現在、マイクロ波技術を活用した化学工場はどのくらい普及しているのでしょうか?今後の目標についても教えてください。
  • マイクロ波技術を採用した工場の普及はまだまだですね。競合会社は出始めていますが、工業地帯に行けばマイクロ波化学の工場がたくさんあるという状況ではありません。目標として、私たちは5年後にグローバルスタンダードの入り口に立っていたいと考えています。5年後にマイクロ波化学が世界標準の技術になることは難しいですが、その入り口には差し掛かっていたいと思います。今後「マイクロ波化学」という文字が、多くの工場で見られるようになればと願っています。 

※木曜サロンレポートはナレッジサロン会員さまを対象としたイベントのレポートです。

木曜サロンとは

幅広い「知」に出会える、気付けるちょっと知的な夜、展開中。

ナレッジサロン会員様を対象に、毎週木曜日の夜に開催。幅広い業種業界から「ナレッジドナー(知の提供者)」としてゲストスピーカーを招き、専門知識や経験、取り組んでいるプロジェクトや生活の知恵まで幅広い「知」を提供。参加者同士の交流や会話を尊重し、自由で気楽な会話を中心としたカジュアルなサロンです。

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