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サロンイベントレポート

木曜サロンレポート

テーマ:
古民家・町家のリノベーション -古いモノから新しい価値を生み出す-

開催日: 2020年10月15日

○活動の主旨、目的○
古民家や町家などの古い建築物は、解体され、そこに新しい建物が建てられることが多いです。
しかし、そういった古い建築物には、新しい建築では得られない表情や魅力がいっぱい詰まっています。
傾いた建物や廃墟のような建物でも、その建物の特性を捉え、再生し、新しい価値やデザインを作ることは可能です。最近よく耳にするサステナブルな社会へのヒントにもなるのではないかと大村氏は語ります。
今まで携わった事例を紹介しながら、古民家・町家のリノベーションの魅力をお話いただきました。

ナレッジドナー(知の提供者)プロフィール

大村 明徳 氏
ao-architects 一級建築士/伝統再築士

大阪デザイナー専門学校を卒業後、営業職を経て樋口泰建築事務所で建築設計に携わる。
退所後、海外の建築を見て学ぶため、中東・ヨーロッパを約半年間、バックパッカーとして旅する。帰国後、株式会社infixに入社、商業施設を中心に空間デザインに携わる。
Infix在籍中に江戸時代末期の古民家のリノベーション(お茶のカフェ)に携わり以降京町家のリノベーションに携わる。Infix退社後、独立しao-architectsを立ち上げ、京町家などのリノベーションに多く携わる。
現在は古民家・町家のリノベーションや宿泊施設・飲食店・住宅などの設計デザインを中心に活動し、DMMオンラインサロンにて、LUMIONオンラインサロンのサロンオーナーとして運営しつつ、有限会社リビングCGのもとでオンライン講習の講師も務める。最近はMatterportを使用し、3D空間撮影業務もはじめる。

ナレッジドナーインタビュー

  • 古民家や町家のリノベーション事業を始められたきっかけは何ですか。
  • 以前に勤めていた会社で「つぼ市製茶本舗」というお茶の製造卸販売会社の建物のリノベーションを手掛けたのが最初です。これがメディアで取り上げられ、その後、京町家などのリノベーションの依頼が何件か会社に寄せられました。私がこれらの案件を担当していましたので、その繋がりから独立後も引き続き町屋のリノベーションに携わっていくことになりました。もともとは現代建築がメインで、和風建築は扱ったことがありませんでしたが、手掛けていくうちに面白くなり、今では和風が専門のようになっています。和風建築に特化しているわけではありませんが、これからも古民家や町屋のリノベーションに取り組んでいきたいと思っています。
  • 今後の活動の展望について教えてください。
  • 飲食店のデザインをするのが好きですので、そうした仕事もしていきたいと思いますが、今後は古い建物を再生することの延長として、地域再生のプロジェクトに携わりたいと考えています。例えば、建物を造ったり、再生したりすることによって、活気のなくなった商店街を盛り上げることができればと思っています。建築設計をする際には、私ひとりではなく庭師や芸術家などと共にチームを作って取り組むようにしています。一緒にブレストしながら色々な意見を出し合うと、建築関係専門ではない方からのほうが面白いアイデアが出ることがあるのです。今後もチームで新たなプロジェクトに挑戦していきたいと思います。

※木曜サロンレポートはナレッジサロン会員さまを対象としたイベントのレポートです。

木曜サロンとは

幅広い「知」に出会える、気付けるちょっと知的な夜、展開中。

ナレッジサロン会員様を対象に、毎週木曜日の夜に開催。幅広い業種業界から「ナレッジドナー(知の提供者)」としてゲストスピーカーを招き、専門知識や経験、取り組んでいるプロジェクトや生活の知恵まで幅広い「知」を提供。参加者同士の交流や会話を尊重し、自由で気楽な会話を中心としたカジュアルなサロンです。

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