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テーマ:
熊野と自然崇拝<写真家がみつけたもの>

開催日: 2020年10月29日

○活動の主旨、目的○
古来、日本の聖地である熊野。著名な聖地が多くある中で地元の人々に護られてきた自然崇拝の地です。
人々に護られ、村々を護ってきた自然崇拝の地も、過疎化と高齢化でその地が忘れられつつあります。
平氏は写真家として、森の生命力に溢れるその場所が、自然に埋れる前に、写真に残す取り組みをしておられます。
熊野の色々な話と共に、取材の苦労話を取り混ぜて、奥深い熊野の聖地を一緒に旅してみませんか?

ナレッジドナー(知の提供者)プロフィール

平 寿夫 氏
公益社団法人 日本写真家協会会員

大阪市出身。大阪芸術大学写真学科卒。大日本印刷CDCスタジオDVC勤務を経て、1996年に独立。
平寿夫写真事務所を設立後、写真家活動を開始。1999年よりイエメン共和国の取材を始め、2010年まで11回渡航。今までにイエメンの写真展を巡回展含めて18回開催。写真集1冊刊行。熊野の自然崇拝の地シリーズは、紀伊半島南部をテーマに2007年より取り組み、巡回展含め写真展を5回開催。生業は、大阪を中心に広告写真を撮影。京都嵐山天龍寺塔頭宝厳院一止座禅会世話役。日本イエメン友好協会理事。

ナレッジドナーインタビュー

  • 何度も訪問された聖地「熊野」から得たものは何でしょうか。
  • 熊野を訪れる度に色々な体験をしました。
    第一に、自然に分け入って歩くこと、雨の風景、日没の風景を求めて普通なら入らない山に入って自然を身体全身で感じたことですね。人間は自然の中の生き物だと思いました。また、山の民、海の民のそれぞれ住む環境による人々の付き合いの方法など、祭りの場面で人と接する事で多く学びました。それから民俗学、歴史、神道など、今迄読まなかった本も多く読むようになりました。祭りの撮影に伺う際、祭りの準備の手伝いもする事もあります。こうした付き合いを通して熊野の人たちとの間に信頼関係が生まれ、長い付き合いをさせて頂けているのも嬉しい事です。本当に様々な点で熊野から得たものは多いです。体験的な話では、私は熊野の生命力溢れる風景が写したいので、特に夏の雨を好みます。又自然崇拝の地が瑞々しい所にも有りますので、「蛭」(ヒル)が出やすくなりますが、私自身は一度も「蛭」に噛まれたことがありません。多分「蛭」は、複数人で連なって歩いていると、先頭の1人目で人間の気配に気づき、2人目が通りかかった時に噛みつくのか? 地元の方とこんな話を喋りながら、笑い合える時間も得たものの一つでしょう。
  • 熊野の魅力を教えてください。
  • 自然崇拝というと大きな窟(いわや)とかを祀るところが多いのですが、熊野では目に見える象徴を対象としない神社が有ります。例えば矢倉神社、高倉神社のように、社殿もなく特に象徴的な窟とか巨木もなく自然そのものを信仰の地として祀っているのです。その場と言うか、自然そのものを祀っているのですね。その他、木葉神社も社殿がなく、積み上げられた小さな石が祀られています。また2本の木を森に見立てる、そう言う点を私は熊野の面白いところであり、他の自然崇拝の地とちょっと異なるところだと感じています。講演で「信仰とは人を思いやること」とお話ししたのは、彼らがお祭りで、祈っている姿を見た時にそう感じました。彼らの祈りは、自然に対する畏敬とともに、その祈る気持ちは全ての人々を対象にしているのです。熊野には自然を敬う信仰の心があり、その心が熊野の一番の魅力だと思います。

※木曜サロンレポートはナレッジサロン会員さまを対象としたイベントのレポートです。

木曜サロンとは

幅広い「知」に出会える、気付けるちょっと知的な夜、展開中。

ナレッジサロン会員様を対象に、毎週木曜日の夜に開催。幅広い業種業界から「ナレッジドナー(知の提供者)」としてゲストスピーカーを招き、専門知識や経験、取り組んでいるプロジェクトや生活の知恵まで幅広い「知」を提供。参加者同士の交流や会話を尊重し、自由で気楽な会話を中心としたカジュアルなサロンです。

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