サロンイベントレポート
木曜サロンレポート
- テーマ:
- コラボレーションプロジェクト -光・音・香りを使いメンタルをコントロール!管理する空間創り-
開催日: 2020年12月17日
○活動の主旨、目的○
メンタルを自由にコントロールできる空間があったら、あなたはどんな使い方をしますか?
「居心地のいい空間創り」プロジェクトは、ナレッジキャピタルに参画している企業が集まり、「光」「音」「香り」を使ってメンタルをコントロールする制御システムの構築を目指しています。
独自のアルゴリズムを使い、「集中」「リラックス」など得たいメンタルの状態を作り出すために現在、ナレッジキャピタル2FのThe Lab.にて仮設空間を作り、脳波やバイタルデータなど測定実験を行っています。
一人用メンタルコントロールポッド「Smart-Space-Compact」の商品化も予定しており、当日はThe Lab.にて皆様に体験いただきました。
ナレッジドナー(知の提供者)プロフィール
<「居心地のいい空間創り」開発プロジェクトメンバー>
奥田 善隆 氏
株式会社三五屋 企画開発部 部長
LEDパネル(面発光素材)を使った商品開発・大手企業向けのODMなどを手掛ける。
またライティングコーディネーターとして照明・インテリアで「居心地のいい空間創り」を目指す。「居心地のいい空間創り」の発起人
山本 正明 氏
三木楽器株式会社 事業開発室シニアディレクター
三木楽器株式会社事業開発所属。長らく設備音響システムや音楽制作スタジオの設計施工を手掛ける。
岡下 真弓 氏
美養憧 代表
フリーランスの薬剤師、JAAアロマコーディネーター協会認定講師。
化粧品メーカー研究開発や薬剤師の知識を活かし、女性の健康と美容をテーマにした講演活動を行っている。香りで健康を化学する社会を目指して活動中。
福田 登仁 氏
株式会社サンタ・プレゼンツTechnical Evangelist
20年前からウエアラブル事業を推進してきた日本のウエアラブルの先駆者。
自身のプロデュースのスマートグラスで一時は世界を制覇した。
前職退任後は企業の新規事業立ち上げやベンチャー企業のサポートを行い、Technical Evangelistとして活動中。
羽室 貴司 氏
株式会社コン・クレアール 代表取締役
新商品開発や新規事業に関するプロジェクトに多数参加。
モノづくりコンサルや企業内デザイナー向け研修なども行う。
ナレッジドナーインタビュー
- 本プロジェクトの発起人として、今後の展望についてどのようにお考えですか。
- 奥田善隆氏:メンタルに影響を与えより良い状態にすることがこのシステムの一番の武器ですので、それを上手く活用していきたいと思っています。例えば、企業では年1回の社員の健康診断が義務付けられていますが、メンタル面の健康診断は行われていません。最近では、うつ症状や精神的な不調で会社を休む人が増えていますので、企業向けのメンタル診断に利用できるのではないかと考えています。ウェアラブルセンサーを付けて仕事をすることで、ストレスが溜まっている人には休憩を取るよう促したり、工場では集中力の低下によるヒューマンエラーで生じる不良品や事故などを防いだりすることが可能になります。リフレッシュできて、体のリズムが整うことによって健康になる空間がオフィスにあれば理想的だと思います。
- 本プロジェクトに参加された感想をそれぞれお聞かせください。
-
奥田善隆氏:自社だけで行うと時間がかかりノウハウも足りませんので、色々な人を集めてプロジェクトを行おうと思い、ナレッジキャピタルに相談しました。相応しい企業を紹介していただき、スムーズにコラボレーションができたと思います。
山本正明氏:最初に奥田さんから声がかかって「こういうことを考えているんですよ」と言われた時、直感的にピンときました。さらに、私の知人に声をかけると彼らも同じくピンときて一緒にチームを組むことになったという経緯ですので、マッチングとしては成功だったと思います。このプロジェクトがビジネスとして成功するようチームで頑張っていきたいですね。
岡下真弓氏:健康やアロマに関する仕事にずっと携わって来て、「人間は五感を活かして生きている」と常々感じています。今回はまさに「人間の五感を活かす」にふさわしいプロジェクトだと思いました。そこに私のテーマである「薬を使わない予防医学」を提案できれば本望です。これからもよろしくお願いします。
福田登仁氏:このプロジェクトの内容を聞いた時「他でこういうことをやっているところはない。もしかしたら売れるんじゃないか」と思い、参加を決めました。外装をデザインする段階まで来ていますので、来年は色々なところに持って行って商品化に向けて動きたいと思います。「ナレッジキャピタルでプレス発表を」などと勝手なことをもう考えています。本当に使える、面白いものを開発できたと思っています。
羽室貴司氏:このプロジェクトの最後の仕上げ役を仰せつかったと感じています。開発の流れでまとめてしまうと「熱々の出来上がり」みたいになってしまい、売れる商品にはならないだろうと思いましたので、「あっさりしているけれど体験すればするほど美味しい」ものに落とし込みたいという思いでデザインしています。来年からは実際に形にしていけそうですので僕自身も楽しみです。今まで経験したことのない新しいものとして見ていただけると思いますので、売れるのではないかと期待しています。
※木曜サロンレポートはナレッジサロン会員さまを対象としたイベントのレポートです。
木曜サロンとは
幅広い「知」に出会える、気付けるちょっと知的な夜、展開中。
ナレッジサロン会員様を対象に、毎週木曜日の夜に開催。幅広い業種業界から「ナレッジドナー(知の提供者)」としてゲストスピーカーを招き、専門知識や経験、取り組んでいるプロジェクトや生活の知恵まで幅広い「知」を提供。参加者同士の交流や会話を尊重し、自由で気楽な会話を中心としたカジュアルなサロンです。