サロンイベントレポート

木曜サロンレポート

テーマ:
コロナ禍で再発見!釣具業界の現状とリユース事業の将来性

開催日: 2021年3月18日

○活動の主旨、目的○
近年、若者の車離れから、ゴルフなどと共に人口が減少していた釣り業界。
しかしコロナ禍において、感染リスクの低いアクティビティーとして釣りの魅力が再認識され、盛り上がりを見せています。長年釣りを愛し、趣味が高じて中古釣具店4店舗の経営者となった中田氏に、リユース釣具業界について、そして釣りの魅力について存分にお話を伺いしました。
さらに中田氏が考える釣り業界とリユース業界の未来について、また釣りと異分野との連携の可能性についても伺いました。

ナレッジドナー(知の提供者)プロフィール

中田 成治 氏
株式会社エバーチェンジ 会長

1985年大阪府立盾津高校(現かわち野高校)を卒業後、家業として立ち上げたばかりのレンタルビデオ店を手伝う。1991年に3号店である寺田町店をのれん分けで譲り受け、24歳で個人事業主となる。
その後、4店舗を出店するが、2003年に趣味であった釣りのフランチャイズに加盟して、1号店の中古釣具専門店タックルベリー生野店をオープン。数年かけてレンタルビデオ店からの業態変更を行い、現在4店舗。2013年に新会社を設立しフランチャイズで金プラチナ専門店“大吉”をオープンし、現在3店舗。
6年後の60歳リタイヤを目指して、2018年に実弟を代表者とし2社を合併。好きな場所は沖縄で、趣味は釣り、ダイビング、マネージメントゲーム(インストラクター)。2級船舶の資格を持つ。

ナレッジドナーインタビュー

  • 地球温暖化による釣りへの影響や対策について、どのようにお考えですか。
  • 魚は水温に応じて動きますので、温暖化による釣りへの最大の影響は水温の上昇ですね。例えば、大阪湾で獲れる深海魚の太刀魚は、ここ3年ほど水温が1〜2度高かったため水面近くまで上がって来なくなりました。大袈裟な言い方をすると、この状況が続けば十数年後には大阪湾で熱帯性のカラフルな魚が釣れるかもしれません。それほど水温が上昇しているということです。地球温暖化対策として釣具業界ができることは少ないのですが、釣りで使用する船舶のエンジンについては、環境に配慮したタイプへの転換が進んでいます。従来型の2サイクルエンジンはガソリンとオイルを混合して燃焼させ、使用済みオイルを船外に排出していましたが、最近ではオイルパンでオイルを循環させて繰り返し使う4サイクルエンジンが主流になってきました。オイルを海に排出しないため、海洋汚染防止につながります。
  • 釣りと他分野のアクティビティとのコラボレーションについてお聞かせください。
  • 釣りを身近に感じて体験していただけるコラボレーションを想定して取り組んでいます。例えば、山のアクティビティとのコラボレーションでは、山を流れる川を堰き止めて釣りをしたり、魚の掴み取りをしたりと、キャンプ場で釣りを楽しむことができます。夏休みのレクリエーションとして子どもたちに大人気です。また、海には釣り専用の桟橋や柵が設けられた「海釣り公園」があり、そこで釣具のレンタルも餌の購入もでき、気軽に釣りを体験することができます。他にも釣り教室の開催など、釣りファンを増やそうと一生懸命頑張っています。

※木曜サロンレポートはナレッジサロン会員さまを対象としたイベントのレポートです。

木曜サロンとは

幅広い「知」に出会える、気付けるちょっと知的な夜、展開中。

ナレッジサロン会員様を対象に、毎週木曜日の夜に開催。幅広い業種業界から「ナレッジドナー(知の提供者)」としてゲストスピーカーを招き、専門知識や経験、取り組んでいるプロジェクトや生活の知恵まで幅広い「知」を提供。参加者同士の交流や会話を尊重し、自由で気楽な会話を中心としたカジュアルなサロンです。

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