サロンイベントレポート

木曜サロンレポート

テーマ:
第8回ナレッジイノベーションアワード受賞者シリーズ第5弾
チームX:PresenceでANA AVATAR XPRIZEにチャレンジ!テレプレゼンスアバターロボットの今と未来

開催日: 2021年6月17日

○活動の主旨、目的○
遠隔でバーチャルなアクセス、コントロールを可能にすることで、空間を超えて自分のAvatar(分身)を存在させることができるテレプレゼンスアバターロボット。ナレッジサロン発の“チームX:Presence”として現在、総賞金$10Mの世界的コンペである「$10M ANA Avatar XPRIZE」の1次審査を通過し、2次審査に向けて挑戦中のプロジェクトについてお伺いしました。 同時に入院を余儀なくされている子供たちがクラスの仲間とコミュニケーションを取ったり、まるで現地で旅行を楽しんでいるかのようなバーチャルトリップなど、テレプレゼンスアバターロボットの大きな可能性に触れていただきました!
また、クリス氏がテレプレゼンスロボット開発を始める原点である“遠く離れた家族とのコミュニケーション”を充実させ、遠隔でのコミュニケーションをもっと多くの人に安く簡単に楽しんで欲しいと開発し、クラウドファンディングの成功によって量産を開始したばかりの“動く電話テレピー(Telepii)”についてもご紹介いただきました。

ナレッジドナー(知の提供者)プロフィール

クリストファーズ・クリス 氏
X:Presence代表 、iPresence合同会社 代表社員

1980年神戸市生。14歳で渡英。大学では建築を学び建築設計事務所、デザイナー等の仕事を経てUC業界世界最大手の外資系IT企業の西日本拠点(大阪・名古屋)の立ち上げと全国の事業統括を行う。
その後、テレプレゼンスアバターロボットという概念と出会い、日本初のスペシャリスト企業を地元神戸と英国にて立ち上げる。現在、独自アプリやロボットの開発等を実施しながらコミュニケーションの新たな形にチャレンジ中。

ナレッジドナーインタビュー

  • 最近、興味をお持ちの技術やロボットがあればお教えください。
  • 今、我々が一番注目しているのは、リアルな空間をバーチャル上に再現する「デジタルツイン」技術です。リアルとバーチャルの融合においてその2つの空間の架け橋として活躍できるのが、まさしくテレプレゼンスアバターロボットではないかと考えています。その体験をどのように作っていくのか、空間構築技術やスキャナー等に非常に興味を持っています。ちょうど昨日の「SpringX 対流ポット」で話されていたのが、バーチャル上にリアル版ポケモンGOを作り、その中で人と人が交流したり、買い物したり、ARを介してリアルな世界と繋がったりできる技術を開発し、上場して一千億円企業をめざそうという内容でした。アバターロボットとバーチャル空間の関係性やバーチャルとリアルの融合という観点から、我々は今後どのように変わっていけるのかを考えると、とても面白いと思います。
  • 起業を志す方々へメッセージをお願いします。
  • 会社を興すのも、経営していくのも大変なことですので、誰にでも気軽に「ベンチャーをやっていきましょう」とは言いにくいですね。私自身が会社を立ち上げた時にお世話になった会社社長が言われた「勢いでベンチャーを立ち上げるのは推奨しない。しかし、ダメだと言われても起業するくらいの想いの強い人が成功するのではないか」との言葉に賛同します。ただ、ベンチャーがどんどん出て来ないと新しい産業が生まれず、経済も衰退してしまいますので、「勧めないよ」と言われてもベンチャーに挑戦する人がたくさん現れてほしいと思っています。そうなれば面白いですね。ベンチャー同士で経済が回るようになれば、大手企業にも対抗できるビジネスになるのではないでしょうか。ぜひ規模の大きな海外マーケットでの成功をめざして一緒に頑張りましょう。
    また、世界的コンペ「$10M ANA Avatar XPRIZE」にチャレンジしている中、こうしたコンペの存在やナレッジキャピタルでの取り組みをご存じでなく、そもそもアバターとは何かを知らない方々に向けても、今回お話しする機会を持つことができて良かったです。

※木曜サロンレポートはナレッジサロン会員さまを対象としたイベントのレポートです。

木曜サロンとは

幅広い「知」に出会える、気付けるちょっと知的な夜、展開中。

ナレッジサロン会員様を対象に、毎週木曜日の夜に開催。幅広い業種業界から「ナレッジドナー(知の提供者)」としてゲストスピーカーを招き、専門知識や経験、取り組んでいるプロジェクトや生活の知恵まで幅広い「知」を提供。参加者同士の交流や会話を尊重し、自由で気楽な会話を中心としたカジュアルなサロンです。

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