サロンイベントレポート

木曜サロンレポート

テーマ:
中間管理職者が会社の命運を握る!

開催日: 2021年7月29日

○活動の主旨、目的○
産業構造や社会構造の変化、さらにコロナ禍も重なりビジネス環境が大きく変化していく今、組織の中で“ミドルマネジメント”と言われる管理職者層の重要性がますます高まってきています。
しかし、そんな重要なポストが故に、求められる理想像も様々な角度から語られるため、結局のところどうすれば良いのか分からなくなることも多いのではないでしょうか。
今回は、会社の命運を握る管理職者層の皆様を応援すべく、具体的なハードスキルから人間性に関わるソフトスキル、またコロナ禍におけるリモートワークの在り方まで体系的に解説いただきました。

ナレッジドナー(知の提供者)プロフィール

天野 雄介 氏
東和薬品株式会社 事業推進本部長 兼 次世代事業推進部長 上席執行役員  
Tスクエアソリューションズ株式会社 代表取締役
関西学院大学専門職大学院 経営戦略研究科 准教授

神戸大学大学院法学研究科博士前期課程修了。大正製薬を経て、朝日監査法人/アーサーアンダーセン(現あずさ監査法人/KPMG)にて15年にわたりアドバイザリー業務に多数従事。
2013年に東和薬品株式会社に入社し、現在は上席執行役員 事業推進本部長として新規事業創出とシステム業務を管掌している。2018年にシステムベンダのTISと合弁会社を立ち上げ、現在代表を務める。MBA(経営学修士) / 税理士 / 公認内部監査人 / 情報処理技術者 他

ナレッジドナーインタビュー

  • 管理職者のトレーニングでは女性活躍の推進やハラスメントについても扱われるのでしょうか。
  • 幸か不幸かハラスメントについてのトレーニングの依頼はないですね。代わりに私が所属するチームの状況をお話しすると、最近は共働きが多いこともあり、女性の活躍がかなり進んでいて、若い男性陣が負けているくらいです。管理職と部下のフラットな関係を重視しているせいか、女性社員が私生活のことも含めて私に直接相談することさえあります。産休によるキャリアの停滞について悩んでいることが多いようですが、私自身は経験がありませんので、産休から復帰している先輩女性社員に相談できるような仕組みを作っています。私が現在の会社に入社した当時は、まだまだ女性の活躍を支援する体制が整っていないと感じました。会社自体も課題を抱え、女性社員側も固定観念に捉われて自身で線引きしてしまっているようでした。こうしたメーカー企業の状況とは対照的に、前職である監査法人では資格さえ持っていれば会計士や税理士の仕事ができるので、産休後の職場復帰がスムーズでした。現在は、会社全体として産休後も復帰しやすい環境を整えることを意識しながら、優秀で意欲のある女性社員のスキルを活かすよう取り組んでいます。
  • 管理職者が明日からすぐに取り組めることがあれば、1つご紹介いただけますか。
  • 管理職者は部下のことをどこまで知っているのでしょうか。案外知らないことが多く、そもそも部下にあまり興味を持っていないのではないかという気がします。私は部下だけでなく人間に興味があり、色々な人と交流するのが好きですので、部下とも密にコミュニケーションを取っています。ただ、飲み会などに無理に誘うといったパワハラにならないよう、集まりには希望者だけが参加すれば良いように気をつけています。人にもよりますが、部下の考え方を無理に知ろうとしなくても、部下に興味を持つことが一番だと思っています。

※木曜サロンレポートはナレッジサロン会員さまを対象としたイベントのレポートです。

木曜サロンとは

幅広い「知」に出会える、気付けるちょっと知的な夜、展開中。

ナレッジサロン会員様を対象に、毎週木曜日の夜に開催。幅広い業種業界から「ナレッジドナー(知の提供者)」としてゲストスピーカーを招き、専門知識や経験、取り組んでいるプロジェクトや生活の知恵まで幅広い「知」を提供。参加者同士の交流や会話を尊重し、自由で気楽な会話を中心としたカジュアルなサロンです。

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