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サロンイベントレポート

木曜サロンレポート

テーマ:
繊維の女王“シルク”の驚きの活用法

開催日: 2021年8月5日

○活動の主旨、目的○
シルクは、繊維の女王として8,500年以上前から利用されている優れた衣料用材料です。
また、カイコという生物が生産する極めて環境に優しい生物資源材料でもあります。
今回はかつて日本の発展を支えたシルクの歴史を振り返りつつ、現在検証が進められている繊維材料としての役割を超えた驚きの活用法について、また化学修飾、タンパク質工学、遺伝子組換え技術による昆虫と人間のコラボレーションである機能性シルクの創出について玉田氏にお話しを伺いました。
知られざるシルクの新たな一面に触れることができました。

ナレッジドナー(知の提供者)プロフィール

玉田 靖 氏
信州大学 繊維学部 応用生物科学科 教授

京都大学工学部高分子科学科卒業。京都大学大学院工学研究科博士課程修了、工学博士。
日本合成ゴム株式会社(現JSR株式会社)に入社、東京研究所およびつくば研究所で勤務。
1991〜1993年米国ウィスコンシン州立大学に留学。
1995年に農林水産省蚕糸・昆虫農業技術研究所(現国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構)に入所しシルク研究を開始する。2013年から現職。

ナレッジドナーインタビュー

  • 機能性シルクの魅力についてお教えください。
  • 機能性シルクの一番の魅力は、加工がすべて「水」でできることです。化学物質や有機溶媒ではなく、環境にとっても人間にとっても安全性が高い「水」を触媒として製造できることは素晴らしいと思います。もう一つは、様々な形に簡単に加工できることに魅力を感じています。その特性をうまく利用すれば、軟骨の再生や人工皮膚などの材料として活用できると思います。また、遺伝子組み換えによってシルク自体を設計できるようになると、さらに新しい材料としての可能性が広がると考えています。
  • 企業との共同研究・開発の事例についてご紹介いただけますか。
  • シルクを使って実際に製品を作るのは大変ですが、連携している企業はいくつかあります。例えば、スポンジの材料としてシルクに興味を持っていただいた企業とは共同研究をして、その企業で製造していただいています。また、フィルム用に今までにない新しい材料はないかということでお声がけいただくこともあります。ただ、お問い合わせはよくいただきますが、コストの点から実現は難しいのが現状です。シルクは、石油製品と比べてどうしてもコストが高くなり、シルクにしかない特徴が出せれば多少高額でも受け入れられると思いますが、機能性があまり変わらなければ対抗できません。今後、環境への配慮から石油が使えない状況になると、天然材料のひとつとして活用していただけるのではないかと期待しています。

※木曜サロンレポートはナレッジサロン会員さまを対象としたイベントのレポートです。

木曜サロンとは

幅広い「知」に出会える、気付けるちょっと知的な夜、展開中。

ナレッジサロン会員様を対象に、毎週木曜日の夜に開催。幅広い業種業界から「ナレッジドナー(知の提供者)」としてゲストスピーカーを招き、専門知識や経験、取り組んでいるプロジェクトや生活の知恵まで幅広い「知」を提供。参加者同士の交流や会話を尊重し、自由で気楽な会話を中心としたカジュアルなサロンです。

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