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サロンイベントレポート

木曜サロンレポート

テーマ:
“日本の大動脈”高速道路をBI(ビジネスインテリジェンス)で守る!

開催日: 2021年11月11日

○活動の主旨、目的○
開通から30年を超え、老朽化した高速道路は実に全体の4割を超えます。
そんな中、重要になってきているのが事後保全から予防保全へのシフトで、そのためには様々なセンシング技術によってデータを収集し、それらのデータを分析、加工することで、事前に不具合が起こる箇所を予測して、予防的に施工することが重要とのこと。現状では不具合の予測を熟練社員の“職人技”に頼っていますが最終的にはAI化することを目指しています。
そのようなBI(ビジネスインテリジェンス)導入の取り組みをはじめ、高速道路を取り巻く現状や今後の課題について伺いました。

ナレッジドナー(知の提供者)プロフィール

生嶋 理恵 氏
西日本高速道路エンジニアリング関西株式会社

関西大学総合情報学部卒業。コンサル勤務を経て阪神高速道路の交通分析に従事。
現在西日本高速道路エンジニアリング関西株式会社にて、高速道路維持管理の最適化検討に取り組む。
ITS世界会議にて、劣化・故障予測など、データ分析による維持管理の高度化を発表。
その後大学との共同研究がきっかけで2019年10月、東北大学情報科学研究科社会人博士課程に編入。現在2022年9月の卒業を目指し、業務7:研究3で両立している。

ナレッジドナーインタビュー

  • 高速道路の交通分析に携わるようになったきっかけは何でしょうか。
  • 平成17年に実施されたETCの社会実験がきっかけです。当時はまだECTが現在ほど普及していなかったため、普及のための取り組みが行われていました。その一環として、「朝と夕方の混雑ピーク時の前後の時間帯で高速料金を割引して安くすれば、渋滞が緩和されるのではないか」という想定を検証する社会実験が実施され、その実験に伴う高速道路の交通量分散の効果をデータ分析したのが始まりです。当時は現在とは別の高速道路会社の仕事をしていましたが、その後現在の会社に転職し、施設設備の維持管理施策の最適化をテーマに取り組んでいます。
  • DX化にあたって、高速道路特有の課題や他の分野と共通する課題についてお聞かせください。
  • 共通の課題は「データ」だと思います。AIにしてもBIにしてもデータがなければ成り立ちませんので、データの蓄積は最も重要であると考えています。しかし、現状のデータ蓄積は不十分で、最も改善すべき点でもあります。そこがDX化にあたって全ての分野における共通の課題です。一方、高速道路ならではの課題は、新しいものに対する抵抗感が他社と比べて強いことだと思います。伝統的な手法にこだわったり、様々な関連機関があるため調整が難しかったりと、変革を起こすのは容易なことではありません。例えば、ある一つの区間の高速道路が着工する際の影響まで考慮しなければならないため、DX化の実現は難しい状況です。高速道路のDX化に向けては、旧態依然とした大きな組織と社風に課題があるのではないかと考えています。

※木曜サロンレポートはナレッジサロン会員さまを対象としたイベントのレポートです。

木曜サロンとは

幅広い「知」に出会える、気付けるちょっと知的な夜、展開中。

ナレッジサロン会員様を対象に、毎週木曜日の夜に開催。幅広い業種業界から「ナレッジドナー(知の提供者)」としてゲストスピーカーを招き、専門知識や経験、取り組んでいるプロジェクトや生活の知恵まで幅広い「知」を提供。参加者同士の交流や会話を尊重し、自由で気楽な会話を中心としたカジュアルなサロンです。

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