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サロンイベントレポート

木曜サロンレポート

テーマ:
楽観主義的サイバー戦争のひとつの現実

開催日: 2021年11月18日

○活動の主旨、目的○
かつては牧歌的であったインターネットの世界も90年代後半から殺伐とし始め、今や国境のない闘争状態となっています。様々な企業や組織は、より高いセキュリティ防御を巡らし、攻撃する側はそれ上回る巧妙さで脆弱性を衝くという、いたちごっこが続いています。
このままサイバー空間はぺんぺん草一本生えないような焦土となるのか、それともいつか豊穣の地平が現れるのか。昨今のトレンドから未来を読み解いていただきました。

ナレッジドナー(知の提供者)プロフィール

柏崎 礼生 氏
国立情報学研究所サイバーセキュリティ研究開発センター

北海道小樽市出身。任期付き教員として北海道大学、東京藝術大学、大阪大学を経て現職。
大阪大学在籍中にナレッジサロンが開業し、ナレッジサロン会員になる。大学在籍中は、様々なセキュリティ上の事故に遭遇し、その対応経験を面白おかしく講演することで糊口を凌ぐ。専門は広域分散システム、高可用性システム、および防災・減災技術。2021年1月に東京を離れて、現在は長野県在住。

ナレッジドナーインタビュー

  • 情報セキュリティ技術の進歩とサイバー攻撃の攻防が続く、インターネット界の「イタチごっこ」は今後どのようになって行くとお考えですか。
  • 「誰かに害をもたらすことによって利益を得る人間が一定数存在する」という状態を放置しておくことを憂慮するという立場です。社会を変革しようとする様々な人たちが尽力したにもかかわらず不均衡が無くならない現状をどう捉えるか考えると、資本主義の限界なのかもしれません。共産主義的に、資産や税収を再配分することで貧富の格差を小さくしようとすると、今度は税金を多く納めなければならない優良企業がそのような共同体を好まず、出て行ってしまうということが予見されます。私は経済学が専門ではないのでこれ以上明確に言及できませんが、トマ・ピケティなどの経済学者の方々が様々な形でこの格差問題に取り組まれていて、この状況を抜本から解決してくれるのではないかと、門外漢として期待するところではあります。
  • 業務でのご経験などから、メンタルを整える秘訣はありますでしょうか。
  • 自分自身に対して意識していることと、他者に対して意識していることの2つに大まかに分けることができます。自分自身に対しては、自分の今のコンディションをチェックする指標をいくつか持っています。例えば、私がいつも行っているランニングを今日はしたくないと感じたら、心身の状態が良くない兆候だと判断します。何らかの危機が迫っていることを知らせてくれる前兆を「炭鉱のカナリア」と言いますが、自分にとっての「炭鉱のカナリア」になるような指標をいくつか持つと良いと思います。一方、他者に対して意識することとして、他者へのリスペクトの有無が挙げられます。自分とは全く違う人生を歩んできて、それまで培ってきた様々なものも違う相手を、自分の判断基準で測るのは「リスペクトが無い」行為だと思います。その敬意を払えなくなっている時は自分も余裕がなくなっている時。相手に対してきちんと敬意を払っているかを意識することによって、自分自身の状態を確認することができる、と考えています。

※木曜サロンレポートはナレッジサロン会員さまを対象としたイベントのレポートです。

木曜サロンとは

幅広い「知」に出会える、気付けるちょっと知的な夜、展開中。

ナレッジサロン会員様を対象に、毎週木曜日の夜に開催。幅広い業種業界から「ナレッジドナー(知の提供者)」としてゲストスピーカーを招き、専門知識や経験、取り組んでいるプロジェクトや生活の知恵まで幅広い「知」を提供。参加者同士の交流や会話を尊重し、自由で気楽な会話を中心としたカジュアルなサロンです。

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