サロンイベントレポート
木曜サロンレポート
- テーマ:
- コミュニケーション力を可視化すると何が起きるか!?
開催日: 2021年12月9日
○活動の主旨、目的○
“コミュニケーションクオーシェント/Communication Quotient”とは、心理学の知見から開発されたACS(コミュニケーション構造分析)テストによって人間社会に不可欠なコミュニケーション力を指数化し、『CQ』として視覚化したものです。CQは個別の行動の傾向を把握するのではなく、基本的な発想を測定することから、個人の変わりにくい個性が直接測定できます。そしてコミュニケーション力が見える化されることで、企業における人事配置の改変による組織力の向上はもちろんのこと、学校や、地域コミュニティーから家庭内の課題に至るまであらゆるところで人間関係の問題解決の糸口を見つけることが出来るとのこと。今回は参加者の中で事前にCQテストを受けて頂いた方は、分析結果の解説もしていただきました。
皆さんの分析結果を交えて、CQの価値についてたっぷりとご紹介いただきました!
ナレッジドナー(知の提供者)プロフィール
江田 幸夫 氏
株式会社エムジェイナビ 代表取締役
一般社団法人コミュニケーション クオーシェント協会 代表理事
一般社団法人 組織力診断士協会 代表理事
昭和31年 京都市生まれ。平成12年に株式会社エムジェイナビ設立し、コンピューターソフト開発、ホームページ制作をすると同時に、個性分析テスト「ACS」の開発に取り組む。平成24年に一般社団法人 コミュニケーションクオーシェント協会を設立し代表理事に就任。組織力診断「OQ-Navi」の開発に取り組む。
平成26年に一般社団法人 組織力診断士協会を設立し代表理事に就任、組織力診断士の養成と認定を始める。企業からの『人事顧問』依頼が急増中。
ナレッジドナーインタビュー
- ご講演いただいた『コミュニケーションクオーシェント』は何から着想を得られたのですか。
- 実は、『コミュニケーションクオーシェント/Communication Quotient(CQ)』を始めたきっかけは「婚活」です。条件は同じであるにも拘わらず、結婚できる人とできない人がいるのはなぜだろうと考え、「コミュニケーション力」の違いではないかと思い至ったのが20年程前のことです。それ以来、心理学者と共にコミュニケーション力の見える化に取り組んできました。開発した『CQ』を広く社会で活用したいという思いがあり、どんどん発展していったという次第です。現在では、子どもや引きこもりの方とそのご家族に対するファミリーカウンセリングなども行っており、『CQ』を利用した社会課題の解決に取り組んでいます。目に見えにくいコミュニケーション力を視覚化することで、その人の個性を理解できれば、対処方法を考えることができます。
- 『CQ』を活用することで、今後どのような社会を望まれますか。
- 現代の社会には「こうあるべきだ」「これが普通だ」という権力を持つ側や多数派に同調しなければならない風潮があるように感じます。コミュニケーションにおいては個人の個性に良し悪しはなく、あるのは個性の違いです。企業で人事顧問やコンサルティングをしていると、給料や待遇がアップするよりも「自分のことを認めてほしい、分かってほしい」という欲求の方が大きいことが分かります。すべての人が自身の個性をフルに活かし、高いモチベーションを持って働ける社会になってほしいですね。感覚で捉えると分かりにくいですが、個性を測定し、指標化し、視覚化することによって、どのようにすれば個人のモチベーションが上がるかを具体的に考えられるようになります。個々のモチベーションが上がれば、個人の利益となるのはもちろん、社会全体の利益にもつながると思います。
※木曜サロンレポートはナレッジサロン会員さまを対象としたイベントのレポートです。
木曜サロンとは
幅広い「知」に出会える、気付けるちょっと知的な夜、展開中。
ナレッジサロン会員様を対象に、毎週木曜日の夜に開催。幅広い業種業界から「ナレッジドナー(知の提供者)」としてゲストスピーカーを招き、専門知識や経験、取り組んでいるプロジェクトや生活の知恵まで幅広い「知」を提供。参加者同士の交流や会話を尊重し、自由で気楽な会話を中心としたカジュアルなサロンです。