サロンイベントレポート

木曜サロンレポート

テーマ:
検索してもヒットしない“医療分野における新規事業たちあげの現場”

開催日: 2022年1月27日

○活動の主旨、目的○
ベテラン医師がもつ高い技術の中には、実際の手術シーンでしか伝えることができない「匠の技」があり、ベテラン医師は自身の技能を若手医師に継承すべく日々、医療現場で尽力されています。
中濱氏は、所属する株式会社デジタルデザインサービスの新規事業として、ベテラン医師から若手医師への技能継承を推進されており、心血管領域でのカテーテル手術が再現できる「カテーテルシミュレーター」を提供し、医師の技術継承に貢献されています。
今回はカテーテルシミュレーターの事業化に至るまでのコトづくり、モノづくり、資金調達、マネタイズについてご紹介いただきます。医療業界という参入障壁の高い分野での成功事例、新規事業立ち上げに興味のある方などにご参加いただきました。

ナレッジドナー(知の提供者)プロフィール

中濱 彰生 氏
株式会社デジタルデザインサービス 経営企画管理部

大学病院を連携先として自社技術を活用できる新規参入・事業たちあげにとりくむ。シーズの探索から企画の立案、資金調達、体制づくり、製品開発、事業化まで自身で行う。また研究者からの受託開発、共同研究にも携わる。
ウェアラブルを使った手術シミュレーション(2014年)、3次元CAD「SOLIDWORKS」を使った放射線治療計画の支援システム(2015~2020年)など様々なプロジェクトでマネジメントを担当。現在は大学病院・研究開発法人と、レントゲンと同じ画像結果が得られる装置を開発中。

ナレッジドナーインタビュー

  • 新規事業開拓では、どのようなことが最も困難でしたでしょうか。
  • 新規事業開拓におけるスタートの段階で「何をすればいいのか分からない」という状況に一番困りましたね。何をするにしても知識や知見がなければ、思考を掘り下げることはできません。その思考を掘り下げるための情報とは「そもそも何だろう」というところから考え始めましたが、考えようとしても考えるための材料がないというのが辛く、困難だと感じました。
  • 新規事業の立ち上げ後や、今後のビジネスモデルの展開についてお教えください。
  • 弊社で取り扱っている透明の血管モデルを撮って、その画像や動画をレントゲンのように加工できるツールの事業化ができればと考えています。弊社はソフトウェアを製品として販売するノウハウは弱いので、弊社に代わってソフトウェアを製品化して事業化ができる企業を探している段階です。実は、新規事業自体への取り組みはある程度落ち着いて、ひと段落ついてきています。私は経営企画管理部の責任者でもありますので、今後は事業企画のレイヤーからもう一つ視座を上げて、経営者の視点をもっと交えた形で会社の発展に貢献できればと思っています。

※木曜サロンレポートはナレッジサロン会員さまを対象としたイベントのレポートです。

木曜サロンとは

幅広い「知」に出会える、気付けるちょっと知的な夜、展開中。

ナレッジサロン会員様を対象に、毎週木曜日の夜に開催。幅広い業種業界から「ナレッジドナー(知の提供者)」としてゲストスピーカーを招き、専門知識や経験、取り組んでいるプロジェクトや生活の知恵まで幅広い「知」を提供。参加者同士の交流や会話を尊重し、自由で気楽な会話を中心としたカジュアルなサロンです。

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