サロンイベントレポート

木曜サロンレポート

テーマ:
音によるQOLの向上 -災害救助からエンタメまで-

開催日: 2022年5月19日

○活動の主旨、目的○
音についての研究が進み、指向性の高い音によって空間を分割したり、音のスポットライトや音の可視化など多様な技術が開発されてきました。
今回ご登壇いただく西浦先生も、さながら“音の魔術師”のように様々な技術や装置を開発してこられ、その取り組みの一部が第9回ナレッジイノベーションアワードにて優秀賞を受賞されました。
災害現場や工場などでの機械の異常検知、エンターテインメント分野での活用など、多くの社会実装の可能性を持つ音の世界の最前線とその魅力に迫りました。

ナレッジドナー(知の提供者)プロフィール

西浦 敬信 氏
立命館大学 情報理工学部 教授

1974年大阪府生まれ。2001年奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科博士課程了。
和歌山大学システム工学部助手を経て、2004年から立命館大学情報理工学部教授。
「光レーザーマイクロホン」「ビジュアルマイクロホン」「音響センサー」などの音環境の解析・理解に関する研究や「ピンスポットオーディオ」「イマーシブオーディオ」「音像ホログラム」などの音環境の再現・合成に関する研究などを重点的に研究している。

ナレッジドナーインタビュー

  • 今までの研究の中で、印象に残っている技術についてお教えください。
  • 私は、空間の一点から音が聞こえる技術「ピンスポットオーディオ」が非常に面白いと思っています。実際に空間の一点だけで音が再生できた時には「おー、本当にできるんだ!」と、私だけでなくラボの全員が驚いたことを覚えています。驚きとともに研究している技術を実感しました。
  • 他の音響研究所と比べて、西浦先生の研究室の特徴は何でしょうか。
  • 通常、一つの技術を深く掘り下げる研究室が多いですが、私の研究室では「音」の領域を幅広くカバーしています。例えば、マイクやスピーカーなどの電気・情報分野だけなく、快音化などの知覚・心理分野も研究対象です。
    社会問題を解決するには、一つの技術だけで対応するのは難しいと思います。様々な技術を研究することで、音に関する社会問題に幅広く対応できるという点が、私の研究室の一番の魅力ではないかと考えています。

※木曜サロンレポートはナレッジサロン会員さまを対象としたイベントのレポートです。

木曜サロンとは

幅広い「知」に出会える、気付けるちょっと知的な夜、展開中。

ナレッジサロン会員様を対象に、毎週木曜日の夜に開催。幅広い業種業界から「ナレッジドナー(知の提供者)」としてゲストスピーカーを招き、専門知識や経験、取り組んでいるプロジェクトや生活の知恵まで幅広い「知」を提供。参加者同士の交流や会話を尊重し、自由で気楽な会話を中心としたカジュアルなサロンです。

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