サロンイベントレポート
木曜サロンレポート
- テーマ:
- 実は流行に敏感な戦略家だった!? -“芸人”という人材-
開催日: 2022年7月7日
○活動の主旨、目的○
まずは芸人を目指すに至った経緯を紹介。コミュニケーション力が全くない中道氏は、故郷鹿児島から
大阪の会社に就職した当時、奇跡的にできた彼女が好きだった千原ジュニアを見て、「こんな暗い感じでも芸人になれるんだ」と衝撃を受け、芸人を目指すことになったとのこと。その後、年間500回舞台に立つ若手芸人時代、そしてブレイクのきっかけとなると思いきや、そうはならなかった「おもしろ荘」への出演、その後芸人を諦め事業を立ち上げた流れをご紹介。
展開中の事業である「芸人インターン」では元芸人や現役の芸人、また放送作家などとのコネクションを活かし、企業の紹介動画をバラエティ番組のクオリティで提供しているとのこと。
後半は質問形式で、給料やバイトの仕方、仲間との助け合いなど若手芸人時代の生活について詳しく伺い、また芸人それぞれがどのようなゴールを目指してどのような戦略を立てるかについて事例も交えて答えて頂いた。そこから、ネタを作るクリエイティブな能力やコミュニケーション能力、トレンドを読む力、報酬の額に関わらず目の前の人を楽しませることに全力をかける、など芸人が持つ資質やスキルについて伺い、お笑い界以外ではどのような職種に可能性があるかについて探った。現在は飲食店などで勤める元芸人が多いとのことだが、保育士や介護士、もしかするとマーケティングなどの仕事も出来るのはないかとのことだった。
ナレッジドナー(知の提供者)プロフィール
中道 正彦 氏
株式会社フラワーズロマンス代表
「フラワーズオブロマンス」というコンビ名でよしもとで2016年まで12年間芸人として活動。「ぐるぐるナインティナイン」おもしろ荘などのTV番組に出演。コンビとしての限界を感じ芸人を引退。その後飲食店店長を経て、芸人時代の企画力を活かし、結婚式の二次会プランニング事業を立ち上げ。自ら司会も行い堀江貴文氏の講演会司会も務める。元芸人の経営者として「なるみ岡村の過ぎるテレビ」など複数の番組にも出演。現在、企業の採用支援動画事業「芸人インターン」を運営。
ナレッジドナーインタビュー
- ご自身が12年という長い期間、お笑い芸人を続けられた理由を教えていただけますか。
- 私の場合は、最初の6,7年目ぐらいまでは「好きだから」という理由でした。それ以降は「お笑い芸人を辞めてしまうと社会不適合者になってしまう」という恐怖感から続けていました。
- 現在のお仕事の中で、お笑い芸人としての経験が特に活かされていると感じることはありますか。
-
やはり、お笑い芸人を志すくらいなので「リスクをリスクと捉えない」点は大きいと思います。普通「お笑い芸人になる」と言うと必ずと言って良いほど周りの反対があるのでしょうが、私の場合は全くありませんでした。何を言っても聞かないと思われていたのかもしれませんね。
芸人を辞めて起業したのは、たとえ正論だったとしても叱られるのが嫌いで、サラリーマンにはなりたくなかったからです。それならもう、自分で会社を立ち上げるしかないと思いました。起業するにあたって、「そもそもリスクをリスクだと捉えず、恐れない」ということは結果としては良かったのではないかと感じています。
※木曜サロンレポートはナレッジサロン会員さまを対象としたイベントのレポートです。
木曜サロンとは
幅広い「知」に出会える、気付けるちょっと知的な夜、展開中。
ナレッジサロン会員様を対象に、毎週木曜日の夜に開催。幅広い業種業界から「ナレッジドナー(知の提供者)」としてゲストスピーカーを招き、専門知識や経験、取り組んでいるプロジェクトや生活の知恵まで幅広い「知」を提供。参加者同士の交流や会話を尊重し、自由で気楽な会話を中心としたカジュアルなサロンです。