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サロンイベントレポート

木曜サロンレポート

テーマ:
サービスの進化のために今、やっておくべきこと-位置情報データの活用を推進するLBMA Japanの取り組み-

開催日: 2022年8月25日

○活動の主旨、目的○
まずはLBMA(The Location Based Marketing Association)がグローバルな団体として組織されており、⽇本の⽀部として社団法人を立ち上げ、活動しつつ、⽇本独⾃の位置情報関連マーケティング事業を推進していることについて説明があった。またそもそものLBMAの必要性についても解説頂き、その後、新たに定義されたデバイスロケーションデータ活用の意義や、活用の際のリスクを事例を交えてご紹介頂き、大阪大学との連携によってガイドラインを作成したことの価値や社会的意義について解説頂いた。

ナレッジドナー(知の提供者)プロフィール

川島 邦之 氏
一般社団法人LBMA Japan 代表理事

米ニューヨーク州立大学プラッツバーグ校卒。ヒューストン/シリコンバレーでのモバイル関連の営業・インキュベーション事業経験を経て、日本にてモバイル関連のベンチャー領域に於ける事業開発に従事。専門事業分野は、屋内センシング技術活用、位置情報データの活用・流通、MaaS事業のサービス化。現在、Pinmicro株式会社 取締役CRO。2020年2月一般社団法人LBMA Japan設立に伴い代表理事に就任。

山下 大介 氏
一般社団法人LBMA Japanガイドライン委員会 主任編集委員
株式会社プライバシーテック 代表取締役
株式会社ブログウォッチャー Chief Data Protection Officer

株式会社リクルートでGAFAとの業務提携やプロダクト協働開発、新規事業開発室(株式会社ブログウォッチャー)での位置情報データ流通基盤拡大の責任者を担った後、「プライバシーセンター」の企画・編集や、データ人材向けの育成プログラム開発の責任者を歴任。2022年より株式会社プライバシーテックを設立。企業のDX推進におけるプライバシーガバナンスの技術提供・組織開発支援を行っている。

ナレッジドナーインタビュー

  • LBMA Japanガイドラインの策定にあたり、日本と海外のプライバシーにおける考え方の違いによる難しさはありましたか。
  • 山下氏:ガイドラインの策定にあたっては、日本独自の考え方というよりも本質的に日常に潜むリスクへの対応と、プライバシーすなわち人権を守るために何をしなければならないのか、どの部分が守られる必要があるのかという観点から考えていきました。具体化していく段階で、ヨーロッパやアメリカの考え方などを参照したという感じです。当然、日本に適用できるもの・できないものがあり、日本のビジネスを進めていく上で弊害が出るかどうかの判断もあると思いますので、海外の考え方をただ踏襲するのではなく、本質的な部分を詰めていった方がより永続的なものになると考えてガイドラインを策定しました。
    川島氏:プライバシーの概念は日本と海外では違いますので、確かにそのすり合わせは大変ですね。例えば、日本では最上位の個人情報であるe-mailアドレスも、アメリカでは無料で簡単に取得できるものとして特に機密性が高いとは思われていません。この辺りの温度差が位置情報に対してどのように影響するのかを考えるのに一番苦労しました。
  • デバイスロケーションデータの数十年単位の長期的な保管や、亡くなった方の個人データの活用について、どのようにお考えですか。
  • 川島氏:データの保管には多大な費用がかかりますので、長期的に保管するのは利点もありますが、コスト面が大きな課題です。また、デバイスロケーションデータは個人情報として取り扱っていませんので、個人に紐づけてデータを利用することはできないのです。長期的なデータ分析ということであれば、例えば大阪駅の利用者数を年毎に比較するなど、経年的に定点観測していくことで、街の変化を計測、分析することができると思います。
    山下氏:長期保存にコストがかかる分、やはりデータを長期的に分析する意味は大きいと思います。おそらく今後、過去を遡るとどのような経年変化が起こっていたのかという分析が求められるケースが多くなるのではと考えています。プライバシーが守られているという前提で、利用できる状態のデータをいかに低コストで保管してくかは、事業者としての大きなテーマになるでしょう。プライバシーおよびコスト面から、いつまでデータを残しておくかは非常に難しい問いだと思います。

※木曜サロンレポートはナレッジサロン会員さまを対象としたイベントのレポートです。

木曜サロンとは

幅広い「知」に出会える、気付けるちょっと知的な夜、展開中。

ナレッジサロン会員様を対象に、毎週木曜日の夜に開催。幅広い業種業界から「ナレッジドナー(知の提供者)」としてゲストスピーカーを招き、専門知識や経験、取り組んでいるプロジェクトや生活の知恵まで幅広い「知」を提供。参加者同士の交流や会話を尊重し、自由で気楽な会話を中心としたカジュアルなサロンです。

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