サロンイベントレポート

木曜サロンレポート

テーマ:
ミュージアムのコレクションを“体験”できるオンライン・プラットフォーム

開催日: 2022年10月27日

○活動の主旨、目的○
能登印刷株式会社が印刷業以外に手掛ける事業とそこでの想い、またご紹介頂く『MU』の企画段階から携わってきた伊藤氏の想いについてご紹介頂いた。その後、コロナ禍を経て、現在美術館や博物館が抱える課題について、またデジタル化の他の動向について解説し、MUはより多くの人が簡単にアクセスできる、デジタルリテラシー格差のないものにしたいという方向性を示した。
また最後にMUが文化や学びに貢献しうるポイントとして、他では体験できない動画コンテンツや、美術館と博物館の合同デジタル展覧会企画などの魅力と意義についてお話し頂いた。

ナレッジドナー(知の提供者)プロフィール

伊藤 隆寛 氏
能登印刷株式会社

2013年大阪大学外国語学部卒業。2社のメーカー勤務を経た後、2019年に現在の能登印刷株式会社に入社。入社後は、大学をはじめとした文京系施設や、美術館・博物館などの印刷物やホームページ制作の営業を担当。2020年からプロジェクトリーダーとして、今回ローンチしたオンライン・ミュージアム・プラットフォーム「MU」の立ち上げに従事。サービス全体の統括と、関西を中心としたミュージアムへの提案活動をおこなっている。

ナレッジドナーインタビュー

  • オンライン・プラットフォーム「MU(ミュー)」の開発にあたり、どのようなご苦労がありましたか。
  • 一番大変だったのは、「MU(ミュー)」にご参加いただくよう様々なミュージアムに働きかける営業的な部分です。この苦労は現在も変わりません。ミュージアムによってデジタルの取り組みに対する考え方にかなりの温度差があるように感じます。意欲的なところにはご参加いただきやすいのですが、そうでない場合はどのように理解していただくかが難しいですね。
    リアルのミュージアムについては、入館者がなかなか増えない状況が続く中、コロナ禍によってさらに減少してしまったというのが現状です。何らかの対策を講じる必要がありますが、今までリアル至上主義でやってきたためデジタルで作品を公開することに抵抗があるのではないかと思います。このようなミュージアム側の事情を踏まえて、デジタルの取り組みをご理解いただけるようにするのが一番の課題です。
  • 「MU(ミュー)」の今後の展望や目標をお教えください。
  • 今後はミュージアムのコンテンツが充実してくることで、それらを観たいユーザーがプラットフォームを訪れるようになると考えています。当面の目標は、自宅で鑑賞できるコンテンツを増やしていくことです。2023年度中には鑑賞可能なミュージアムを50館以上に増やし、充実したコンテンツを観ていただけるよう環境整備を進めていきたいと思います。

※木曜サロンレポートはナレッジサロン会員さまを対象としたイベントのレポートです。

木曜サロンとは

幅広い「知」に出会える、気付けるちょっと知的な夜、展開中。

ナレッジサロン会員様を対象に、毎週木曜日の夜に開催。幅広い業種業界から「ナレッジドナー(知の提供者)」としてゲストスピーカーを招き、専門知識や経験、取り組んでいるプロジェクトや生活の知恵まで幅広い「知」を提供。参加者同士の交流や会話を尊重し、自由で気楽な会話を中心としたカジュアルなサロンです。

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