サロンイベントレポート
木曜サロンレポート
- テーマ:
- “こんにゃく”で食に自由と進化を!-メディア戦略上手な食材スタートアップの挑戦-
開催日: 2023年1月12日
○活動の主旨、目的○
まず初めに、自己紹介とNinjaFoods事業をスタートさせるまでの経緯をお話いただいた。そして日本のフードテックの現状とNinjaPasteについて解説いただいた。
現在、日本のフードテックはiPhone前夜で、メーカーは代替肉製品などの開発に取り組んでいるが、健康面や味、成型においてまだまだ課題がある。しかしとにかくヘルシーな食素材である蒟蒻で作られるNinjaPasteは増粘・結着・代替の機能を持ち使い勝手が良いことから、様々な食の制限を超え、植物肉素材のポテンシャルを最大限にし、食べる楽しみ・食のウェルビーイングを保つことができるとのこと。
またメディア戦略については、どのようなツールを使用しどのように活用しているのか、課題や攻略法を交えてお話いただいた。
ナレッジドナー(知の提供者)プロフィール
寄玉 昌宏 氏
株式会社Sydecas代表取締役
1985年兵庫県生まれ。立命館大学卒業後、ヤマハ株式会社に入社。2014年から農業スタートアップに転職すると同時に、慶應大SDM研究科修士課程で日本の食文化について研究。修士課程修了後2016年に株式会社SydecasをUターン起業。医療介護現場向けの服飾雑貨の企画販売をする中で、人生の最期のライフステージで「食の制限を持つ人」がとても多いことに気が付く。
2020年から食を楽しむための選択肢を増やすべく、NinjaFoods事業をスタート。
ナレッジドナーインタビュー
- 新商品の開発にあたって、今後もクラウドファンディングを利用されるご予定ですか。
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実は、クラウドファンディングは非常に得意とするところで、他社への協力も含めて今までに49回実施しました。本日お話しした「NinjaFoods事業」に関しては5回程行っています。資金調達というよりマーケティングの要素が強いですね。
自社で最終商品を作っている訳ではなく委託していますので、委託先に目標のロット数を提示する必要があります。賞味期限のある食品にとって、フードロスを防ぐためにも受注してから生産するという形が取れるクラウドファンディングは最適だと思います。また、通常のECサイトと違ってクラウドファンディングではアンケートもできますので、そのフィードバックを反映して少しずつ商品を改良しながら販売できるというメリットもあります。 - 今後、広げていきたい商品ジャンルは何ですか。
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おつまみです。おつまみは栄養分としては余分なものですよね。だからこそ糖質やカロリーを抑えることに意味があると思いますし、こんにゃくという素材の良さを生かすことができます。
また、市場性にも注目しています。最近では糖質オフビールや低アルコール飲料などのヘルシーなお酒が増えてきているにも関わらず、それに合わせるヘルシーなおつまみがありません。そこで、ヘルシーなお酒と共に楽しめるヘルシーなおつまみを提案したいと考えています。早速来月、幕張メッセで開催される「スーパーマーケット・トレードショー2023」に飲料メーカーと一緒に出展する予定で準備を進めています。おつまみは、今後ますます期待できるジャンルだと思います。
※木曜サロンレポートはナレッジサロン会員さまを対象としたイベントのレポートです。
木曜サロンとは
幅広い「知」に出会える、気付けるちょっと知的な夜、展開中。
ナレッジサロン会員様を対象に、毎週木曜日の夜に開催。幅広い業種業界から「ナレッジドナー(知の提供者)」としてゲストスピーカーを招き、専門知識や経験、取り組んでいるプロジェクトや生活の知恵まで幅広い「知」を提供。参加者同士の交流や会話を尊重し、自由で気楽な会話を中心としたカジュアルなサロンです。