サロンイベントレポート
木曜サロンレポート
- テーマ:
- 異分野からの視点がこれまでにない“住まいの提案”を生み出す-不動産業界を変えるエージェントシステム-
開催日: 2023年3月9日
○活動の主旨、目的○
これまで不動産業界で働き続けてきた木村氏のキャリアの紹介を皮切りに、国内での不動産業界に対するイメージの悪さと考えられる要因について触れ、昨今の社会の価値観や企業経営のあり方の潮流の中で業界全体の変革の必要性と木村氏自身の想いについて、その上でアメリカでの滞在を機に知ることとなった欧米での不動産業界のあり方とエージェントの仕組みに憧れをもった経緯についてお話頂いた。
そして木村氏が広めたいと考えるエージェントシステムにどのような意義があるかについて、実際に異分野からエージェントとなった方々の実例を基にご説明頂いた。
ナレッジドナー(知の提供者)プロフィール
木村 友昭 氏
三基ビルテック株式会社 代表取締役
大学卒業後、大手設計事務所の不動産事業部に配属。法人の社宅斡旋業務(賃貸物件の紹介)から始まり、事務所・倉庫・工場等の仲介を経験。その後マンションオーナーへの管理受託や資産売却斡旋、収益不動産の企画、ロードサイドテナント誘致業務に携わった後、三基ビルテック株式会社に入社。土地・建物のかかりつけ医として活動中。令和3年にRE/MAXに加盟、オフィスオーナーとしてエージェントの不動産ビジネスをサポート。
大阪府不動産コンサルティング協会理事
ナレッジドナーインタビュー
- 不動産業界を変えたいという思いに至った経緯を教えてください。
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一般的に生涯で最も高い買い物と言われている不動産は、私たちの大切な資産です。その大切な不動産の活用に関する助言や取引を安全に遂行する為に我々不動産業者が存在しているのですが、世間から受けている相対的な評価があまり高くないと感じたことが、私の問題意識の出発点となりました。
例えば、ご両親が住んでいた家が急に空き家になったなどの事情で、不動産に関する予備知識がないまま不動産屋に飛び込むと、業者側のペースで話が進んでしまいます。そうなると、例えば勧められた通りに売却した後に「他の選択肢もあったのに」「もう少し考えたかった」などと後悔することになります。
結果的に、相談したいユーザーとビジネス優先の不動産業者のミスマッチが、ユーザーを不幸にし、業界の印象を悪くさせているのだと思います。こうした現場での経験から、将来の不動産の売却や活用に備えて、ライフプランナーとして長く付き合える存在を持つことが大事だという考えに至り、そのような存在を多く作り出すことができれば、不動産や業界もより良い方向に変化していくのでは無いかと思いました。 - ご自身にとっての「理想の住まい」とは、どのような家でしょうか。
- 自分の老後も見据えて、家族構成が変わっても対応できる家が理想ですね。大抵の方は、子どもが生まれた時など、家族が増えたタイミングで家を買ったり、建てたりされます。その時に最適だった間取りの家は、子どもが巣立った20年後に二人で暮らすには適しているでしょうか。難しいことですが、将来を見越して家族が減って二人になった時にどのような住まいにするのかをきちんと考えた上で、いま住む家を作っていくのが理想的です。その人のライフプランに合った住まいを長期的に考える必要があると思います。
※木曜サロンレポートはナレッジサロン会員さまを対象としたイベントのレポートです。
木曜サロンとは
幅広い「知」に出会える、気付けるちょっと知的な夜、展開中。
ナレッジサロン会員様を対象に、毎週木曜日の夜に開催。幅広い業種業界から「ナレッジドナー(知の提供者)」としてゲストスピーカーを招き、専門知識や経験、取り組んでいるプロジェクトや生活の知恵まで幅広い「知」を提供。参加者同士の交流や会話を尊重し、自由で気楽な会話を中心としたカジュアルなサロンです。