サロンイベントレポート
木曜サロンレポート
- テーマ:
- 世界一小さいスポーツカーの世界一大きい挑戦 -世界ラリー選手権にコペンで参戦-
開催日: 2023年3月30日
○活動の主旨、目的○
2020年の大会にでることを目標にプライベーターチームで始めたラリーチームを仕事として昇格させ、昨年11月の世界ラリー選手権に軽自動車規格のコペンで出場するまでの長い道のりについて、軽自動車でラリージャパンに出場しようと思った経緯や、今まで出場してきた大会の解説などを交えてお話いただいた。
これまでの活動を通して、世界最高峰の人たちと同じ空間で体験すると人は成長するんだと実感し、また、やるべきこと・今できることを一生懸命やっていると小さいながらも変化を起こせることに気付いたとのこと。これからも、たとえ達成できなかったとしても高い目標を持ち続けたいとお話された。
最後に、一般では公開できない貴重な世界ラリー選手権の車載映像を、同行されていたドライバー相原氏の解説付きでお見せいただいた。
ナレッジドナー(知の提供者)プロフィール
殿村 裕一 氏
ダイハツ工業株式会社 営業CS本部 国内商品企画部 兼 コーポレート統括本部 LYU・ブランド推進室 DAIHATSU GAZOO Racing G 主査
三菱自動車から転職し中途採用にて2007年ダイハツ工業に入社。パリ・ダカールラリーや世界ラリー選手権のエンジニア経験も経ながら転職を機に商品企画マンに転身。自動車業界でも珍しいマーケッター。自らが開発に携わったダイハツ・コペンで全日本ジムカーナ選手権に参戦し、2021年は年間シリーズランキング3位を獲得。現在はダイハツ車でラリーを中心に参戦するD-SPORT Racing監督も務めるなど、開発・マーケティング・エンジニアリングに広く精通している
ナレッジドナーインタビュー
- ご自身が感じる「ラリーの魅力」とは何ですか。
- 純粋に車で走ることが大好きですので「楽しい」の一言に尽きます。そして、ラリーにはチームプレーが不可欠ですから、メカニックやりたい!とか、コ・ドライバーやりたい!とか、意志ある者同士、気の合う者同士が集まってやると本当に楽しいですね。僕はチームの監督という立場ですが、ラリー参戦中は参戦車両に色々なことも起こりますが、基本楽しくて一日中笑っています。
- 走ってみたい道や、ラリーレース感が味わえるお薦めの道を教えてください。
-
走ってみたい道は、ドイツのニュルブルクリンクのサーキットです。ニュルブルクリンクは自動車メーカーにとって開発の聖地のような場所で、1周約20kmの世界最長のサーキットがあり、「世界有数の超難関コース」として知られています。ここは、今生の間に絶対に行きたいと思っています。
また、ラリーレースの感覚を味わえるのは、箕面市の箕面の滝へ行く道ですね。カーブも景色も良くて最高です。この道を抜けて、勝尾寺の前から府道4号線に入ると、次は高速ステージが待っています。週末には、ポルシェ、フェラーリ、アルファロメオがたくさん走っていますよ。ここは、知る人ぞ知る最高の道です。走る時はもちろん法定速度を守るなど、ルール遵守前提です。
※木曜サロンレポートはナレッジサロン会員さまを対象としたイベントのレポートです。
木曜サロンとは
幅広い「知」に出会える、気付けるちょっと知的な夜、展開中。
ナレッジサロン会員様を対象に、毎週木曜日の夜に開催。幅広い業種業界から「ナレッジドナー(知の提供者)」としてゲストスピーカーを招き、専門知識や経験、取り組んでいるプロジェクトや生活の知恵まで幅広い「知」を提供。参加者同士の交流や会話を尊重し、自由で気楽な会話を中心としたカジュアルなサロンです。