サロンイベントレポート
木曜サロンレポート
- テーマ:
- 私の夢 -乗り物体験博物館-
開催日: 2023年4月6日
○活動の主旨、目的○
まず鴻池運輸株式会社の事業内容について少しお話され、その後鴻池氏の夢である乗り物体験博物館(=のりパラ)についてのお話へ。
世界の様々な乗り物や博物館の映像を見ながら解説いただき、のりパラをどのような施設にしたいのかを教えていただいた。また、乗り物が解体される映像もいくつか流され、のりパラを作る本当の目的が自動車と家電のリサイクル工場を併設するためだというお話も伺った。
のりパラに来られた方々にリサイクルの現場を見てもらい、モノを大切にする心、モノに感謝する心、環境問題への意識を高めてほしいとお話された。
ナレッジドナー(知の提供者)プロフィール
鴻池 忠彦 氏
鴻池運輸株式会社 代表取締役会長 兼 社長執行役員
大阪市出身。関西学院大学卒業後、鴻池組を経て1981年鴻池運輸に入社。
2003年より代表取締役社長、2021年より現職に至る。
鴻池運輸は1880年創業の総合物流業企業で、国内・海外で物流サービスや請負サービスを提供。2021年、東京にイノベーションセンターを設立し、今後の物流課題である人手不足に対応するために、積極的にDX化にも取り組む。座右の銘は、尊敬する故稲盛和夫氏による「まず思う」。事業は思うことから始まり、思わなければ「何もできない」という気持ちを大切にしている。
ナレッジドナーインタビュー
- 乗り物を好きになったきっかけをお聞かせください。
-
子どもの頃からプラモデルは好きでしたが、本格的に乗り物好きになったのは、30年前のイタリア旅行の際に現地の高速鉄道に乗ったことがきっかけです。その時はたまたま先頭車両に乗り、運転席へ続く扉が開いていて二人のイタリア人運転士の話し声が聞こえました。「これはチャンスだ!」と思い、イタリア語が分からないのでカメラを見せながら身振り手振りでアピールすると、運転席に5分程入れてくれました。
時速300km程で走る列車は、直線ではそれほど凄い、怖いとは感じませんでしたが、脱線するかと思うくらいの猛スピードでカーブを曲がる時は本当に凄かったですね。怖かったけれど、とても面白かった。この運転席での体験が、私の乗り物好きの原点です。 - 乗り物体験博物館にリサイクル工場を併設するというアイデアは、どのように思い付かれたのですか。
-
以前からリサイクル工場に興味があり、よく見学に行っていました。そこで車が破砕されていくのを見て、やるせない気持ちになり「何かできないか」と考えている時に、このアイデアが思い浮かびました。
普段リサイクル工場を見学に行くような機会はありませんよね。小学校の社会見学でゴミの焼却場を見に行くくらいだと思いますが、ただ見るだけで何も感じずに終わってしまうことが殆どでしょう。それなら面白い博物館を作って、そこに来た人たちをうまく巻き込んで、リサイクルへの意識を高め、物を大事にする感性を育てる体験を提供したいと思いました。こうした思いが、乗り物を体験できる博物館にリサイクル工場を併設するというアイデアにつながったのです。
※木曜サロンレポートはナレッジサロン会員さまを対象としたイベントのレポートです。
木曜サロンとは
幅広い「知」に出会える、気付けるちょっと知的な夜、展開中。
ナレッジサロン会員様を対象に、毎週木曜日の夜に開催。幅広い業種業界から「ナレッジドナー(知の提供者)」としてゲストスピーカーを招き、専門知識や経験、取り組んでいるプロジェクトや生活の知恵まで幅広い「知」を提供。参加者同士の交流や会話を尊重し、自由で気楽な会話を中心としたカジュアルなサロンです。