サロンイベントレポート
木曜サロンレポート
- テーマ:
- 質の高い素材を永く使うこと -無垢材の魅力とSDGs-
開催日: 2023年5月18日
○活動の主旨、目的○
マイホームをはじめとした建築に使われる木材としては、コストダウンのため、安価な工業製品(木目をプリントした人工的な素材や、薄い木材を接着剤で貼り合わせた素材など)が一般的でした。しかし、コロナ禍で在宅時間が増えたことにより、「質の高い素材を永く使う」という考え方が広まっているとのこと。
株式会社マルホンは、天然の木材から切り出した一枚板から、木目にまでこだわった無垢材フローリングを商品として展開しています。自然素材ならではの魅力や快適な触り心地、リラックス効果のある香り、そして使い続けることで味わいが出る素材として、合板にはない良さを語っていただきました。
今回の木曜サロンでは、実際に針葉樹や広葉樹などの木材を持ち込んでいただき、実際に触れながら木材の特徴について語っていただき、フローリングのキズ補修の実演もしていただきました。
最後に、第10回ナレッジイノベーションアワード ナレッジキャピタル部門 優秀賞を受賞したことで、より多くの人に無垢フローリングの良さを知ってもらうきっかけにしたい、と締めくくられました。
ナレッジドナー(知の提供者)プロフィール
大山 優 氏
株式会社マルホン
2014年 静岡大学大学院 人文社会科学研究科修了。
株式会社マルホン入社後、東京ショールームにて約6年間勤務。福岡ショールーム(2020年)、大阪ショールーム(2021年)の立ち上げに携わる。大阪ショールームは、第10回ナレッジイノベーションアワード ナレッジキャピタル部門 優秀賞 受賞。
ナレッジドナーインタビュー
- 今後はどのような層に対して無垢材をアピールしたいとお考えでしょうか。
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私どもは「無垢材を使用することで、より豊かな生活を送っていただくことができる」と考えていますので、今後も引き続き多くの方々にその良さを感じていただき、できる限り多くの住宅や建築に無垢材を使っていただければと思っています。
これまで、住宅以外の建物に無垢材が使われる機会はあまり多くありませんでしたが、木質化や環境配慮など社会的な要請のもとで、今後は公共の場や、例えばナレッジサロンのような場所にも無垢材が使われ、木に触れていただける機会が増えればと思います。そのためにも、環境に配慮した木材を使いたいというようなニーズに対して、ご提案できる選択肢を増やしていけるよう、FSC(Forest Stewardship Council:森林管理協議会)認証材の商品化など、持続可能な木材資源保持のための取り組みに力を入れています。 - 無垢材の魅力を伝えていく上で、ショールームとしてのこだわりはございますか。
- 全国4箇所のショールームに共通して言えるのは、「体感型」だということです。無垢材に対して「良さそう」「使ってみたい」というイメージを持ってくださっている方は多いのですが、では実際にどのようなところが良いのか、どのような特徴があるのかなど、具体的なことについてはご存知ないことがほとんどです。マルホンのショールームは、本物に見たり、触れたり、踏んでいただいたりしながら、画面越しに見るだけでは分からない無垢材の良さを体感していただける場所にしたいと考えています。
※木曜サロンレポートはナレッジサロン会員さまを対象としたイベントのレポートです。
木曜サロンとは
幅広い「知」に出会える、気付けるちょっと知的な夜、展開中。
ナレッジサロン会員様を対象に、毎週木曜日の夜に開催。幅広い業種業界から「ナレッジドナー(知の提供者)」としてゲストスピーカーを招き、専門知識や経験、取り組んでいるプロジェクトや生活の知恵まで幅広い「知」を提供。参加者同士の交流や会話を尊重し、自由で気楽な会話を中心としたカジュアルなサロンです。