サロンイベントレポート

木曜サロンレポート

テーマ:
ナレッジキャピタル10周年企画 木曜サロンスペシャル 「WA State Tech Mission to Japan 2023」

開催日: 2023年6月8日

○活動の主旨、目的○
GAFAMの三社、アップル、グーグル(アルファベット)、フェイスブック(メタ)も各社数千人規模の研究開発拠点を開設するなど、いまやシリコンバレーからの移住先NO.1都市として注目を浴びているシアトルから11社のAIなど最先端スタートアップが集結し、ワシントン州商務省とのコラボレーションプログラムとしてミートアップイベントを開催。ピッチセッションでは、各社の代表が自社の事業内容や今後の展望について1社7分のプレゼンテーションを行った。イベントの後半ではシアトルのスタートアップのメンバーと参加者との交流会を実施。シアトル最先端スタートアップの魅力と日本企業とのビジネスマッチングの機会を提供する会となった。

ナレッジドナー(知の提供者)プロフィール

Julie Monahan 氏
米国ワシントン州政府商務省 ICT事業開発マネージャー

江藤 哲郎 氏
米国ワシントン州政府商務省 日本代表兼 SWAN Venture Group パートナー

ナレッジドナーインタビュー

  • シアトルのスタートアップが日本企業と提携するメリットは何でしょうか。また、州政府として連携についてどのようにお考えですか。
  • 江藤氏:シアトルのスタートアップはBtoBが多く、パートナー企業を求めているケースがほとんどです。主にソフトウェアの製作やハードウェアのデザインを行なっていますので、OEM(Original Equipment Manufacturer 相手先ブランド製造企業)を必要としています。日本の特に大企業は販売力があり、グローバルブランドとして日本・アジア・世界市場に商品を流通させていますので、シアトルのスタートアップにとっては提携先として非常に魅力的です。早い段階からこのような点に着目し、日本市場での顧客開拓、日本の大企業とのユーザー、ディストリビューター提携を経て、提携先企業へのサポート拠点として日本支社を開設し、日本との行き来を頻繁に行なっているスタートアップもあります。
    Monahan氏:ワシントン州政府として日本と連携をはかる際には、特定の都市や地域をサポートするのではなく、各都市・地域に様々な特性はありますが、日本全体を一つのエコシステムとして捉えています。
  • 日本企業との提携において、どのような課題がありますか。
  • 江藤氏:一般的に日本企業はディシジョンメイキングに非常に時間がかかると言われています。これは、一人の社員にリスクを負わせないという社内のリスクヘッジシステムや稟議システムなど、これまで日本企業が伝統的に取ってきた安全策に起因していると思います。決してそれを無理に変えていただきたいというのではなく、我々は「業務提携・技術提携」と「出資・投資・買収」とを切り分けて考えていただくよう双方にアドバイスをしています。つまり、販売や技術の提携であれば、事業部長や担当役人の決裁で速やかに進められるケースがほとんどですので、時間のかかるトップ決裁を必要とする出資や投資の話などと同時に行わないようにするということです。こうした交通整理が必要であるところが、課題ではないかと感じています。

※木曜サロンレポートはナレッジサロン会員さまを対象としたイベントのレポートです。

木曜サロンとは

幅広い「知」に出会える、気付けるちょっと知的な夜、展開中。

ナレッジサロン会員様を対象に、毎週木曜日の夜に開催。幅広い業種業界から「ナレッジドナー(知の提供者)」としてゲストスピーカーを招き、専門知識や経験、取り組んでいるプロジェクトや生活の知恵まで幅広い「知」を提供。参加者同士の交流や会話を尊重し、自由で気楽な会話を中心としたカジュアルなサロンです。

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