サロンイベントレポート
木曜サロンレポート
- テーマ:
- 大ヒットの予感…おどろきの食感、美味しいヘルシー“こんにゃくシーフード”
開催日: 2023年6月29日
○活動の主旨、目的○
今回の木曜サロンは、第10回ナレッジイノベーションアワードにてグランプリを獲得した日本独自の食材「こんにゃく」を使った食品粘着素材「NinjaPaste」の取り組みについてお話しいただきました。
こんにゃくは水分の割合が非常に高く、栄養素はほとんど含まれていません。そのため、こんにゃくは低カロリーで低糖質なため、ヘルシーな食材として広く知られています。さらに、豊富な食物繊維を含んでおり、健康に良い食材です。こんにゃくを原材料とするNinjaPasteは、さまざまな食材と組み合わせることで、これまでにない新しい商品を作ることができます。例えば、廃棄野菜を利用した「野菜ジャーキー」や、溶けない「アイスこんにゃく」、プリプリとした食感を生かした「こんにゃくシーフード」など、こんにゃくペーストには無限の可能性があると寄玉氏。今後の展開として、日本国内はもちろん世界にNinjaPasteを広げていきたいと締めくくられました。
ナレッジドナー(知の提供者)プロフィール
寄玉 昌宏 氏
株式会社Sydecas代表取締役
1985年兵庫県生まれ。立命館大学卒業後、ヤマハ株式会社に入社。2014年から農業スタートアップに転職すると同時に、慶應大SDM研究科修士課程で日本の食文化について研究。修士課程修了後2016年に株式会社SydecasをUターン起業。医療介護現場向けの服飾雑貨の企画販売をする中で、人生の最期のライフステージで「食の制限を持つ人」がとても多いことに気が付く。2020年から食を楽しむための選択肢を増やすべく、NinjaFoods事業をスタート。
ナレッジドナーインタビュー
- 「第10回ナレッジイノベーションアワード」のグランプリを受賞された反響はいかがですか。
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グランプリ受賞を機に、ナレッジサロン会員の方とのコラボレーションプロジェクトがさらに進展しそうです。
また、受賞したことへの反響という訳ではありませんが、今回の受賞をきっかけにナレッジキャピタル10周年のイベントに参加させていただいたり、木曜サロンに登壇させていただいたりと様々な機会をいただき、多くの方々から声を掛けていただくようになりました。グランプリ受賞を起点として、新しいつながりが次々と生まれているように感じます。 - 大学院でリスキリングをしようと決断されたきっかけを教えてください。
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特に何か大きな出来事があったという訳ではありませんが、リスキリングをすることになる起業を決意した理由は三つあります。
エンターテインメント業界で働きたいと思っていて、 新卒でヤマハに入社しました。人はエンターテイメントがなくても生きていけるので、新しい価値を創り続けなければ企業の存在意義がなくなってしまうというところに面白さを感じていたのです。しかし、考えている内に「衣食住」のような人間が生きていく上で必須の領域の方がイノベーションを起こせるのではとの思いに至り、その分野をやりたくなったのが理由の一つ目です。
二つ目は、何か起業をしたかったからです。祖父の一人は国鉄(現JR)で地道に何十年も働き、片やもう一人の祖父は大きなキャバレーを経営していました。
どちらの生き方が自分に合っているのか分からなかったのですが、キャバレーの世界の方をやってみようかと思ったのです。
そして、1歳下の弟が大学時代はアメフトばかりやっていたのですが、大学院を出て地元の優良企業に就職したので、もし私が失敗しても両親のことを頼めると思ったのが三つ目の理由です。
このような理由で起業を決意したものの、当時は起業に関する情報も少なく、どうすれば良いのか分からなかったので、起業を学べる大学院に入りました。ちょうど同じ時期に農業系のスタートアップ企業に転職して二足のわらじで頑張り、卒業と同時に起業しました。
※木曜サロンレポートはナレッジサロン会員さまを対象としたイベントのレポートです。
木曜サロンとは
幅広い「知」に出会える、気付けるちょっと知的な夜、展開中。
ナレッジサロン会員様を対象に、毎週木曜日の夜に開催。幅広い業種業界から「ナレッジドナー(知の提供者)」としてゲストスピーカーを招き、専門知識や経験、取り組んでいるプロジェクトや生活の知恵まで幅広い「知」を提供。参加者同士の交流や会話を尊重し、自由で気楽な会話を中心としたカジュアルなサロンです。