サロンイベントレポート
木曜サロンレポート
- テーマ:
- 動画配信プラットフォームの可能性 -学校現場への導入-
開催日: 2023年7月6日
○活動の主旨、目的○
株式会社アップストリーム設立の経緯をお話されるなかで、設立するまでに小西氏が開発した「虫判定器」や「エムキャス」、「NHKプラス」について触れ、同時配信の裏側やアップストリームの特徴について解説いただいた。
また、今後のチャレンジのひとつである学校現場での取り組みについてお話になり、現在開発中である、時間割さえ登録しておけば全自動で授業の収録ができ、その収録した授業を生徒がいつでも見ることができるような授業全録システムについても教えていただいた。
カスタマーがどんなことを望んでいるのかを想像することが新規事業開発の難しいところであり、ファーストカスタマーの協力があるかないかで開発の成否が大きく違ってくる。そのため、ファーストカスタマーをお願いできるような方がいらっしゃればありがたいとお話され、何かご一緒できることがあればお声がけいただきたいと締めくくられた。
ナレッジドナー(知の提供者)プロフィール
小西 響児 氏
株式会社アップストリーム CTO
2011年 筑波大学 情報学群卒後、同大学研究員
リクルートへ入社し新規事業開発に従事。企画開発した「虫判定器」でAppStore Best of 2012を獲得
その後、日本初の地上波配信サービス「エムキャス」を開発
2016年リクルート退職後、アメリカサクラメントで在宅エンジニアとしてフリーランス
2018年 現職立ち上げ 大手放送局のネット動画配信基盤の設計・開発を手掛ける
2021年 副業で東日本電信電話株式会社 特殊局員
ナレッジドナーインタビュー
- リクルートで地上波同時配信サービスを始められた際、アニメ愛好家を対象にした事業を考えられたのはなぜですか。
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当時、私は新規事業開発の部署にいて、ずっと新規事業開発のサポートを行なっていました。そこへ他の部署から「アニメ愛好家のための事業をやりたい」とアニメオタクの社員が異動してきたのです。のちに彼と私は株式会社アップストリームを共同創業することになります。アニメ愛好家対象に事業をやりたいという彼の思いがそもそもの始まりです。
私は、この事業に限らず依頼があったものに対して支援をする立場です。技術的に難しい課題を実現するために、自分ができることは何だろうと考えているうちにモチベーションが上がっていきます。エンジニアとしての自分のスキルを活かして世の中の役に立てればと思っています。 - 新規事業において「ファーストカスタマー」の協力を得ることの重要性についてお話しいただきましたが、心掛けていらっしゃる対応についてお聞かせください。
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先方からの要望に対して我々が提案する解決方法に興味を持ってもらえるか、どれだけ一緒に長くやっていけるかは、もう運や巡り合わせに近いものだと思っています。だからこそ、そのような機会をできる限り大事にしたいと考えています。
現在手掛けている中学・高校の全授業録画システムに関しても、新たな分野でのチャレンジでしたが、母校の校長からお話をいただいたというご縁を大事にしたいという思いで、考え抜いて真剣に取り組みました。
※木曜サロンレポートはナレッジサロン会員さまを対象としたイベントのレポートです。
木曜サロンとは
幅広い「知」に出会える、気付けるちょっと知的な夜、展開中。
ナレッジサロン会員様を対象に、毎週木曜日の夜に開催。幅広い業種業界から「ナレッジドナー(知の提供者)」としてゲストスピーカーを招き、専門知識や経験、取り組んでいるプロジェクトや生活の知恵まで幅広い「知」を提供。参加者同士の交流や会話を尊重し、自由で気楽な会話を中心としたカジュアルなサロンです。