サロンイベントレポート
木曜サロンレポート
- テーマ:
- 介護離職させない!今、企業に求められる仕組みづくり
開催日: 2023年7月27日
○活動の主旨、目的○
「officeほけん室」は、中小企業には保健室を設置する余裕のない企業も多いため、健康格差をなくしたいという思いで立ち上げた。人材不足により従業員の健康維持は企業が主体的に取り組むことが課題となっている今、働く人の健康問題は目に見える問題から目に見えにくい心の問題へと変化しており、メンタルヘルスの問題にも取り組まなければならない。
また、離職前に比べ精神面・肉体面・経済面の負担が増えたと感じる介護離職者も多いことなどから、仕事と介護の両立ができるよう、相談がしやすくて理解してもらえる環境を作る必要がある。
これらのことから、officeほけん室ではフィジカル面だけでなくメンタル面でも従業員の健康管理ができるよう、移動保健室やLINEでの相談窓口、健康動画を提供しているとのこと。
現在、officeほけん室と連携し実際に看護・介護のサービスを提供する直営型ケアステーションの実現を目指しており、「働き続けられること」を応援していきたいとお話された。
ナレッジドナー(知の提供者)プロフィール
若井 奈美 氏
株式会社 F・Link代表取締役
神戸市看護大学卒業。保健師、公認心理師、健康経営エキスパートアドバイザー。看護師として臨床経験した後、保健師として自治体、企業等で保健事業に従事。多数の保健指導を実施する疾病予防の専門家。保健所などで「行動変容を仕掛ける面談術」の研修多数。2018年、株式会社F・Linkを設立。“オフィス保健室”という保健室代行サービスを展開。全国初のキャンピングカーの移動ほけん室を保有し、2021年のコロナ禍で、豊中市の“お届けワクチンカー“を実施。
ナレッジドナーインタビュー
- 2025年には、日本の人口の3割以上が65歳以上の高齢者となり、介護を担う人たちの負担が増えると言われていますが、この問題に対して、どのようにお考えでしょうか。
- 「介護問題」と聞くと、現在の高齢者の問題と考えがちですが、「今」働いている「将来」介護が必要になる人の問題だと捉えています。介護や仕事に取り組むだけでは、将来的に自身の健康も問題になってきます。だからこそ、現在働いている方々の健康を支援するサービスを提供しています。
- 介護人材が不足する問題についてお聞かせください。
- 介護を担う人材が不足するという問題はあります。しかし、ロボットを上手に活用できる方法もあると思います。実際、高齢者の方々からは、自分の子どもよりもロボットの方が苦しい部分を話しやすいという声もあります。ロボットやAIが重要な役割を果たしていく可能性も考えられますね。
※木曜サロンレポートはナレッジサロン会員さまを対象としたイベントのレポートです。
木曜サロンとは
幅広い「知」に出会える、気付けるちょっと知的な夜、展開中。
ナレッジサロン会員様を対象に、毎週木曜日の夜に開催。幅広い業種業界から「ナレッジドナー(知の提供者)」としてゲストスピーカーを招き、専門知識や経験、取り組んでいるプロジェクトや生活の知恵まで幅広い「知」を提供。参加者同士の交流や会話を尊重し、自由で気楽な会話を中心としたカジュアルなサロンです。