サロンイベントレポート

木曜サロンレポート

テーマ:
ChatGPTを使った新規事業の作り方

開催日: 2023年8月17日

○活動の主旨、目的○
今回はAIを含むデジタル技術に精通する上田氏に、新規事業の基本的な考え方から、ChatGPTについての解説、そしてその活用方法と注意点など、これからの時代に必須の知識についてお話いただきました。
新規事業とは、新しい顧客開拓・新しいやり方で付加価値を増やすことで、アイデア・熱意・サポートが全て揃うことが必要とした上で、アイデアを出すツールとしてChatGPTなどのAIツールは使わない手はないと話す上田氏。
ただし、利用するにはリスクをしっかりと理解することが重要で、①質問(ユーザ入力)の意図しない活用、②回答の信頼性、③他人の権利侵害の可能性などを例として挙げられました。また、ChatGPTは要約・翻訳や最初の枠組み作りのサポート、コンサル(壁打ち相手)には有効で、実際にChatGPTを活用した新規事業のアイデア出しのデモンストレーションを実践された。
最後に、ChatGPTを自分の考えや用途に上手くカスタマイズして活用した上で人の知恵を活かすことが重要とし、最終的な知恵を出すための時短の道具であると考えるとまとめられました。

ナレッジドナー(知の提供者)プロフィール

上田 徹 氏
Turing Innovation Labs代表

シャープ株式会社にて、AI、ネットワーク系の研究開発・事業開発を推進。要素技術開発センター所長、クラウド技術開発本部副本部長などを歴任。インターネット対応テレビ開発、対話する白物家電など新規インターネット接続商品及びサービス事業を立ち上げる。その後大手食品メーカーに移り、デジタル推進の責任者としてデジタル戦略立案、デジタルを用いた新規事業創出、全社デジタル教育展開などを推進。アイデア創出早期段階でアイデアの骨格を固めデジタルアーキテクチャを考案し課題と特長を明確化することを得意とする。特許出願200件以上。

ナレッジドナーインタビュー

  • ChatGPTの今後の進化に期待していることは、何でしょうか?
  • ChatGPTそのものに関しては、一旦驚くほどの性能向上を遂げており、今後は少しずつ性能が向上していくと考えられます。ですので、ChatGPT自体の進化に合わせて、我々人間側の活用方法の向上が重要になると思います。
  • 今後の人とAI(ChatGPT)の共存について、どのようにお考えですか。
  • 人とAIの共存について心配する声もありますが、私はあまり心配していません。AIだけでなく、これまで様々な技術が人々の暮らしを向上させてきました。例えばパソコンやスマートフォン、ワードやエクセルなどのソフト開発によって仕事や生活の仕方そのものが変わってきています。これによって無くなった仕事があるように、AIも現在人が行っている仕事を代替する可能性はあります。しかしそれと同時に、AIを活用した新しい仕事の機会も増えていくでしょう。そのような変化に追従して、人側が勉強し、AIを使いこなしていくことが今後の共存のポイントだと考えています。

※木曜サロンレポートはナレッジサロン会員さまを対象としたイベントのレポートです。

木曜サロンとは

幅広い「知」に出会える、気付けるちょっと知的な夜、展開中。

ナレッジサロン会員様を対象に、毎週木曜日の夜に開催。幅広い業種業界から「ナレッジドナー(知の提供者)」としてゲストスピーカーを招き、専門知識や経験、取り組んでいるプロジェクトや生活の知恵まで幅広い「知」を提供。参加者同士の交流や会話を尊重し、自由で気楽な会話を中心としたカジュアルなサロンです。

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