サロンイベントレポート

木曜サロンレポート

テーマ:
南国リゾートで始めるビジネス -沖縄県の強みと課題を大公開-

開催日: 2023年11月16日

○活動の主旨、目的○
沖縄はアジア圏へのアクセスが容易な地理的優位性を持ち、20億人の巨大マーケットへのアプローチがしやすい場所で、経済特区においては税制特例などがあり、ビジネスの参入がしやすい地盤が整っているとのこと。
また、沖縄の人口が日本全体の1%であるため、小さな規模で実証実験を展開できる点が強みであり、他の県では実施が難しいことも可能なようです。
実沖縄では原発の導入が難しいため、他のエネルギー源への取り組みが進んでおり、風力発電においては、日本のODAにより海外に導入された可倒式風車が実際に使われつつブラッシュアップされ、成功の実例も紹介された。さらに、令和5年にはテストヘッドアイランドを目指す実証実験支援プラットフォームがスタートしこれが沖縄の発展とイノベーションの拠点となることに期待したいと締めくくられた。

ナレッジドナー(知の提供者)プロフィール

大濱 克行 氏
沖縄県 大阪事務所 主幹

横浜市立大学文理学部理科物理学課程卒。
2003年4月沖縄県庁入庁。長寿社会対策室にて介護保険の事業者指導に従事。
2012年から経済産業省生物化学産業課で2年間研修。再生医療の産業化に向けた研究開発事業等を担当。
2021年度新型コロナウイルス感染症の大流行の中、沖縄県新型コロナウイルス感染症対策本部にて、検査事業の体制整備等を担当。2022年4月沖縄県大阪事務所の企業誘致担当主幹。

ナレッジドナーインタビュー

  • 大阪の方に一番伝えたい沖縄の魅力はどのようなところですか?
  • 解決すべき課題という魅力が豊富にあるというところです。沖縄は大阪と同じく観光地として有名で、その中でもリゾート地としての印象が強いかと思います。一方で本日の講演でお話ししたような課題も山積みで、捉え方によってはビジネスの“ネタ”(=課題)が豊富にある土地とも言えます。リゾート地のイメージがあるためか、ビジネスの拠点を置くという話になると「どうして沖縄に?」と疑問を持たれてしまいがちです。それを解決するためにも、企業誘致をする立場として企業側が一番やりたいことや困っている事を認識して吸い上げていく一方で、こちら側からも「沖縄ではこんなことやあんなことができますよ」といった“ネタ”を提示することによって、それに興味を示してくださった企業と話しを広げていけるようになれれば理想的だと思っています。提示したネタに興味を示してくださった企業と話を繋いでいって、最終的に沖縄に何らかの拠点を作ろうかという流れになることを狙っています。大阪の人だけではなく、全てのビジネスをしている方々に沖縄の持つ課題を「魅力」としてお伝えしていきたいです。
  • 今、沖縄のためにご自身が最も力を注ぎたいことは何ですか?
  • 企業誘致をすることで、沖縄県民の働き口を増やしていくことです。ただ増やすのではなく、所得が増える「より良い働き口」を増やしていくことが、私のミッションだと思っています。所得の増加がただちに 幸せに繋がるとは限りませんが、金銭的な裕福さは必要なものです。私が企業誘致やビジネス展開のお手伝いをしていることも、そのための手段の一つだと考えています。企業誘致によって課題解決の視点から仕事を沖縄に持ってきてもらい、そこから働き口が増えていき、それに伴って経済の巡りが良くなり県民の所得が増えていく。そうしてめぐり巡って、沖縄県全体の活性化に繋がっていく。そのためのミッションを担っているのだと認識しています。

※木曜サロンレポートはナレッジサロン会員さまを対象としたイベントのレポートです。

木曜サロンとは

幅広い「知」に出会える、気付けるちょっと知的な夜、展開中。

ナレッジサロン会員様を対象に、毎週木曜日の夜に開催。幅広い業種業界から「ナレッジドナー(知の提供者)」としてゲストスピーカーを招き、専門知識や経験、取り組んでいるプロジェクトや生活の知恵まで幅広い「知」を提供。参加者同士の交流や会話を尊重し、自由で気楽な会話を中心としたカジュアルなサロンです。

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