サロンイベントレポート

木曜サロンレポート

テーマ:
超少子高齢社会の課題解決? “プチ就労”のすすめ!

開催日: 2024年2月29日

○活動の主旨、目的○
近年、社会の高齢化に伴い、人生のマルチステージ化への理解に注目が集まっていて、高齢者の生涯現役参加を促進するため、国や地方自治体では様々な取り組みも行われている。
遠座氏は、これまで就労により得られる「健康と生きがい」に関する研究を行ってきました。この取り組みをもとにNPO法人健康・生きがい就労ラボを設立し、高齢者目線での就労機会づくりを積極的に推進しています。

現在、高齢者の介護、医療にかかる費用は国の財政を圧迫しているが、病気になる原因の一つに社会とのかかわりを持っていないことが起因していると遠座氏。
その状況を変えるため、高齢者が無理のない範囲で働く場を作り、人とのかかわりを増やす事で、認知症予防や身体の健康に効果があるとの研究結果も出ており、高齢者の社会参画を促進することが社会全体にとって有益だと考えられている。高齢者のプチ就労は、これまで社会問題として扱われることが多かった少子高齢化の解決の一助になる取り組みにしたいと締めくくられた。

ナレッジドナー(知の提供者)プロフィール

遠座 俊明 氏
特定非営利活動法人 健康・生きがい就労ラボ 理事長

1982年早稲田大学理工学部建築学科卒業。大阪ガス入社後、各事業部門等を経てCEL研究所にて、活力ある高齢社会づくり、定年後の生き方を研究(~2023年6月)。
2018年宝塚市と高齢者が無理なくはたらく仕組み”健康・生きがい就労”事業を共創後、2021年NPOを設立。“アジア健康長寿イノベーション賞2022”にて準大賞を受賞。 現在6自治体で同事業のサポートを行う他自治体、大学、企業等からの依頼で講演や高齢者向けスマホ講座等を多数実施中。

ナレッジドナーインタビュー

  • 事業を始めようと思ったきっかけは何ですか?
  • この問題を「自分ごと」として考えたことがきっかけです。自身がこれから70代、80代になった時に、住んでいる地域社会への貢献感を感じながらもお小遣い稼ぎもできるような、そういう仕組みがあったらいいなと思ったのです。
  • 今後こんな社会になったら良いなという考えがあればお聞かせください。
  • シニアの方々がもっとアクティブに活躍する社会になってほしいです。日本の少子化が深刻さを増している今、社会の持続可能性を考えると子育て世代をシニアの方々がほどよい距離感で支援する必要性を感じています。

※木曜サロンレポートはナレッジサロン会員さまを対象としたイベントのレポートです。

木曜サロンとは

幅広い「知」に出会える、気付けるちょっと知的な夜、展開中。

ナレッジサロン会員様を対象に、毎週木曜日の夜に開催。幅広い業種業界から「ナレッジドナー(知の提供者)」としてゲストスピーカーを招き、専門知識や経験、取り組んでいるプロジェクトや生活の知恵まで幅広い「知」を提供。参加者同士の交流や会話を尊重し、自由で気楽な会話を中心としたカジュアルなサロンです。

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