サロンイベントレポート
木曜サロンレポート
- テーマ:
- エネルギー事情を身の回りから考える
開催日: 2024年3月7日
○活動の主旨、目的○
火力発電、水力発電、原子力発電、これらは安定電源として現在の生活にはなくてはならないものだが、環境問題や使用済燃料問題など様々な問題を抱えている。一方で、太陽光発電、風力発電、波力・潮力発電など自然エネルギーは不安定電源のためベース電源としての活用は難しい。ではこれからどうすればいいのか、日々考えながら電気を使うべきではないか。
インフラは過度に整えようとするのではなく、必要な電力を消費に近いところで発電させる、自然エネルギーや再生可能エネルギーを組み合わせて蓄電技術・畜エネルギー技術を活用するなど、無駄をなくして不便を受け入れることも必要だとお話された。
ナレッジドナー(知の提供者)プロフィール
山川 正高 氏
株式会社Landing Japan 代表取締役
兵庫県神戸市出身。大学卒業後、三井物産株式会社入社。主として海外における電力・通信分野を中心としたインフラプロジェクトに従事。その後自然エネルギーや分散発電プロジェクトを手掛ける。2010年より独立起業。欧州の燃料電池開発企業の日本における事業開発や合弁事業、ライセンス事業を請負。海外からの新エネルギー技術の日本企業との提携を推進。こうした経験を活かし、様々な商社業務を展開。現在は商品やサービスの輸出入、外資系企業の日本進出を促進するコンサル業務に従事する。
ナレッジドナーインタビュー
- エネルギー事情についてご講演いただく際、どのようなことを意識されていますか?
- 私が長年取り組んできた仕事は一般の方にとって馴染みがないものなので、説明しても簡単には伝わらないと思っています。そのような中でも、地球の環境変化という“分かっていても自分一人ではどうしようもできない問題”について、皆さんにも一緒に考えてもらえる機会になることを一番意識して講演しています。この講演が、日常で目にするエネルギーについて報道するメディアやCM等の本質的な部分について考えられるヒントになれたら良いなと思います。
- 今度の活動の展望についてお聞かせください。
- 私は学者でも教師でもありませんし、講演で生活している訳でもないので、こういった周知活動をしながらも仕事をしていかなければなりません。たとえ私がエネルギー問題について話さなくても、同じような内容をいつか誰かが必ず発信するかと思います。これまで女性の社会進出や働き方改革など、誰かが声を上げ続けた結果30年、50年後にはそれが実現してきました。エネルギー問題についても同様に、数十年後には実現すると分かっているのであれば、いつかと言わずに今日からやればいい、「やらないかん」という気持ちで講演活動に取り組んでいきたいです。
※木曜サロンレポートはナレッジサロン会員さまを対象としたイベントのレポートです。
木曜サロンとは
幅広い「知」に出会える、気付けるちょっと知的な夜、展開中。
ナレッジサロン会員様を対象に、毎週木曜日の夜に開催。幅広い業種業界から「ナレッジドナー(知の提供者)」としてゲストスピーカーを招き、専門知識や経験、取り組んでいるプロジェクトや生活の知恵まで幅広い「知」を提供。参加者同士の交流や会話を尊重し、自由で気楽な会話を中心としたカジュアルなサロンです。